2024年11月13日更新
血管外科からのお知らせ
完全予約制 | - | 予約不要 | - |
WEB・FAX紹介 | 〇 | 紹介状必須 | 〇 |
血管外科とは全身の血管の病気を診る診療科です。外科ですから主に手術治療を行いますが、薬による内科的治療も行います。昔から日本では心臓血管外科という標榜科が多くあるのですが、心臓血管外科が心臓の治療に重きを置く傾向にあるのに対し、私たちは血管病の治療に特化した診療科です。日本で血管外科があるのは、東大、名古屋大、旭川医大、慈恵医大などに限られまだ多くはないのですが、欧米では血管の病気は血管外科が診療することが一般的です。
血管はおおざっぱに動脈と静脈に分けられます。また動脈の病気は拡張する疾患(動脈瘤)と詰まる疾患に大別されますが、いずれに対する治療も近年大きな進化を遂げています。
大動脈瘤は放置すると時に死に至る病気ですが、従来その手術は大手術であると考えられていました。しかし、最近は足の付け根の小さな傷から動脈の中にステントグラフトといわれる人工血管を挿入して動脈瘤を治療する方法が開発され、患者さんへの体力的負担を大幅に軽減できるようになりました。すべての患者さんにこの治療を行うというわけではないのですが、一人一人の患者さんに合った方法を提案します。
近年動脈硬化症の患者さんが増えています。これは、人口の高齢化が主因と考えられますが、動脈硬化を促進する糖尿病の増加も大きな要因となっています。糖尿病の方の血管病変はより細い血管に及び重症化する傾向にあり、治療も難しくなるのですが、私たちはこの分野においては我が国をリードする立場にあると自負しております。
静脈の病気で一番多いのは、足の血管が瘤状に腫れてくる静脈瘤です。これに対しても、近年は血管内治療(レーザー治療やラジオ波焼灼術)が行われるようになっております。私たちはラジオ波(電磁波)を使った治療が優れていると考え、これを採用しております。これも患者さんにより適応が異なりますので、個々の事情に応じて説明させていただきます。
以下のような血管病を幅広く診療し、手術を中心として患者さんに最適な治療を提供しています。
疾患名 | 手術症例数 | 非手術症例数 | 計 |
---|---|---|---|
腹部大動脈瘤 | 82 | 37 | 119 |
胸部大動脈瘤 | 5 | 5 | 10 |
閉塞性動脈硬化症(大動脈腸骨動脈閉塞症を含む) | 85 | 52 | 137 |
下肢静脈瘤 | 53 | 0 | 53 |
バスキュラーアクセス | 26 | 1 | 27 |
その他 | 20 | 29 | 49 |
計 | 271 | 124 | 395 |
氏名 | 資格 | 職位 | 専門分野 | 認定資格 |
---|---|---|---|---|
出口 順夫 (でぐち じゅんお) |
教授 | 診療部長 教育主任 |
血管外科全般 | 日本血管外科学会指導医・専門医・認定医 日本心臓血管外科専門医 心臓血管外科修練指導医(施設責任者) 脈管専門医、ステントグラフト指導医(腹部) |
橋本 拓弥 (はしもと たくや) |
准教授 | 外来医長 病棟医長 研究主任 |
血管外科全般 | 日本外科学会専門医 日本心臓血管外科専門医 心臓血管外科修練指導医 脈管専門医 ステントグラフト指導医(胸部、腹部) |
佐野 允哉 (さの まさや) |
助教 | 血管外科全般 | 日本外科学会専門医 脈管専門医 ステントグラフト指導医 下肢静脈瘤血管内焼灼術指導医 血管内治療医 |
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遠藤 貴士 (えんどう たかし) |
助教 | 血管外科全般 | 日本外科学会専門医 脈管専門医 ステントグラフト実施医(腹部) 下肢静脈瘤血管内焼灼術指導医 血管内治療医 |
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佐藤 紀 (さとう おさむ) |
客員教授 | 血管外科全般 | 日本血管外科学会指導医・専門医・認定医 日本心臓血管外科専門医 脈管専門医 下肢静脈瘤血管内焼灼実施医 |
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山本 諭 (やまもと さとし) |
非常勤講師 | 血管外科全般 | 日本外科学会専門医 日本心臓血管外科専門医 脈管専門医 ステントグラフト指導医(腹部) 下肢静脈瘤血管内焼灼実施医 |
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瀬尾 明彦 (せお あきひこ) |
非常勤講師 | 血管外科全般 | 日本外科学会専門医 脈管専門医 ステントグラフト実施医 下肢静脈瘤血管内焼灼術実施医 血管内治療医 |
|
松本 理奈 (まつもと りな) |
非常勤医師 | 血管外科全般 |
血管外科 | ||||||
月曜日 Monday |
火曜日 Tuesday |
水曜日 Wednesday |
木曜日 Thursday |
金曜日 Friday |
土曜日 Saturday |
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午前 | ||||||
初診 ・ 再診 |
出口 順夫 (Deguchi Juno) |
橋本 拓弥 (Hashimoto Takuya) |
橋本 拓弥 (Hashimoto Takuya) |
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佐野 允哉 (Sano Masaya) |
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初診 |
佐藤 紀 (Sato Osamu) |
(交替制) |
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午後 | ||||||
再診 |
出口 順夫 (Deguchi Juno) |
佐野 允哉 (Sano Masaya) |
佐野 允哉 (Sano Masaya) |
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遠藤 貴士 (Endo Takashi) |
紹介状を持って受診して下さい。
埼玉医大総合医療センター血管外科は、末梢血管を専門とする診療科です。現在医師5人、臨床検査技師2人が在籍しており、大動脈、末梢動脈、静脈、リンパ系疾患を対象疾患として、手術のみならず診断・検査も行っております。手術については、従来のopenの手術と血管内治療をバランス良く選択し、時には両者を組み合わせることで(hybrid治療)、ひとりひとりの患者さんに最も適した治療を柔軟に提供すべく日々努めております。
大動脈瘤のステントグラフト治療においては、胸部指導医1人、腹部指導医2人の体制で行なっており、当然のことながら血管内治療で最も重要とも言える術後のフォローアップにも力を入れております。
動脈閉塞性疾患の症例も多くご紹介いただいており、特に重症虚血肢治療においては、術前よりフットケアチーム(専門の看護師、形成外科、皮膚科、糖尿病・代謝内分泌内科、血管外科)で協力して集学的アプローチで診療にあたり、術後の日常生活への復帰をアシストします。
動脈閉塞性疾患の症例も多くご紹介いただいており、特に重症虚血肢治療においては、術前よりフットケアチーム(専門の看護師、形成外科、皮膚科、糖尿病・代謝内分泌内科、血管外科)で協力して集学的アプローチで診療にあたり、術後の日常生活への復帰をアシストします。
臨床研究にも力を入れており、以下の国内および国際多施設共同研究に参加しています。