2024年11月13日更新
消化管外科・一般外科からのお知らせ
完全予約制 | - | 予約不要 | - |
WEB・FAX紹介 | 〇 | 紹介状必須 | 〇 |
消化管・一般外科では、「患者さんに対する十分な説明と、合併症のない、専門医による治療」をモットーとし、消化管悪性腫瘍と良性疾患の外科治療を中心に診療を行っています。高い専門性を維持しながら幅広い領域の診療を実践しているのが当科の特色です。
食道がん、胃がん、大腸がんに対しては、その進行度に応じて内視鏡治療(消化器肝臓内科と連携)、鏡視下(胸腔鏡あるいは腹腔鏡)手術などの低侵襲性治療を積極的に導入し、患者さんの生活の質の向上に努めています。定型手術では対応できない場合には拡大手術や化学療法・放射線治療(放射線腫瘍科と連携)を併用し、根治を目指します。機能温存の面では胃がん切除後の消化管機能の温存や下部直腸がんに対する肛門温存手術を積極的に導入しています。胃がん、大腸がんの再発病変に対しては、有効な化学療法を併用することで病変の縮小を図り、肝転移切除などを積極的に行うことで治癒を目指します。
食道アカラシア、食道裂孔ヘルニア、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)などの比較的頻度の少ない疾患の外科治療も行っています。鼠径ヘルニア、急性虫垂炎、肛門良性疾患(痔核、痔瘻、裂肛、直腸脱)などの一般外科領域の手術件数も豊富です。
内視鏡治療や外科治療では治癒することが出来ない消化管の悪性腫瘍については化学療法が治療の中心になります。腫瘍のなかの数多くの遺伝子を調べて最適な治療法(化学療法の選択など)を選択する、いわゆるがんゲノム医療をゲノム医療中核病院との連携で推進します。遺伝性大腸癌(家族性大腸腺腫症やリンチ症候群など)の遺伝子診断や外科治療、長期にわたるフォローアップを精力的に行っており、全国から多くの患者さんが通院しています。
良性疾患、胃がん、大腸がんに対する腹腔鏡手術を積極的に行っています。また、食道がんに対する胸腔鏡下手術も行っています。腹腔鏡・胸腔鏡手術は創が小さい、痛みが軽い、回復の早いなどの多くのメリットがあります。また、2018年4月からロボット支援下胃・直腸手術が保険収載され、当科では胃がん、直腸がんに対して健康保険でのロボット手術を行っています。ダ・ヴィンチという最先端の手術支援ロボットを用いることで、従来の腹腔鏡手術より精度の高い手術が可能になります。
特殊専門外来として家族性大腸腺腫症(大腸ポリポーシス)やリンチ症候群などの遺伝性大腸癌に対し、適切な医療情報の提供(治療法の選択など)や遺伝子診断を行っています。遺伝子診断を受ける際には、必ず認定遺伝カウンセラーにカウンセリングを受けて頂く必要があります。可能な限り、紹介状を持参して下さい。
病棟診療は3~4チームに分かれ、外科診療で最も重要なチーム医療を実践しています。毎朝8:30~チーム回診が行われます。治療前のご説明や治療に関する同意書の取得は通常入院後に行われます。毎日の診療は原則的にチームの方針で行われますが、診療科全員参加のカンファレンス(週2回)と診療部長回診(週1回)があり、これらを通じて入院患者さんの状態の把握、治療方針の確認、変更などが検討されます。診療科のスタッフが一丸となって、最適な治療が患者さんに提供できるよう。日々努めています。
2019年度 外来 | 19,093名 |
上部消化管内視鏡 | 1,272件 |
下部消化管内視鏡 | 1,099件 |
主な外来化学療法(食道) | 36件 |
主な外来化学療法(胃) | 590件 |
主な外来化学療法(大腸) | 1,166件 |
2019年度 入院 | 1,367名 |
2019年度 手術 | 931名 |
食道癌 | 30件 |
胃癌 | 122件 |
結腸癌 | 124件 |
直腸癌 | 94件 |
潰瘍性大腸炎 | 13件 |
クローン病 | 16件 |
急性虫垂炎 | 58件 |
鼡径ヘルニア | 103件 |
その他 | 371件 |
氏名 | 資格 | 職位 | 専門分野 | 認定資格 |
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石田 秀行 (いしだ ひでゆき) |
教授 | 運営責任者 診療部長 |
消化器・一般外科全般 (大腸肛門外科) 遺伝性大腸癌 消化器癌化学療法 |
日本外科学会 指導医・専門医・認定医 日本消化器外科学会 指導医・専門医・日本消化器がん外科治療認定医 日本大腸肛門病学会 指導医・専門医 日本消化器内視鏡学会 指導医・専門医 日本臨床腫瘍学会暫定指導医 |
熊谷 洋一 (くまがい よういち) |
教授 | 副診療部長 研修医長 教育主任 |
消化器・一般外科全般 (食道外科) 消化器内視鏡 |
日本外科学会 指導医・専門医・認定医 日本消化器外科学会 指導医・専門医・認定医・消化器がん外科治療認定医 日本消化器内視鏡学会 指導医・専門医 日本食道学会 食道外科専門医・食道科認定医 日本内視鏡外科学会 技術認定医(食道) |
松山 貴俊 (まつやま たかとし) |
准教授 | 病棟医長 | 消化器・一般外科全般(大腸肛門外科) ロボット外科 炎症性腸疾患 |
日本外科学会 指導医・専門医・認定医 日本消化器外科学会 指導医・専門医・消化器がん外科治療認定医 日本内視鏡外科学会 技術認定医・ロボット支援手術プロクター(直腸・結腸) 日本消化器内視鏡学会 指導医・専門医 日本ロボット外科学会Robo-Doc Pilot国内B級 |
石畝 亨 (いしぐろ とおる) |
准教授 | 外来医長 総務担当医長 |
消化器・一般外科全般 (食道・胃外科) 胃癌化学療法 内視鏡外科 |
日本外科学会 指導医・専門医・認定医 日本消化器外科学会 指導医・専門医・消化器がん外科治療認定医 日本食道学会 食道科認定医 日本内視鏡外科学会 技術認定医・ロボット支援手術プロクター(胃) da Vinci Xi .X Certificate |
幡野 哲 (はたの さとし) |
講師 | 消化器・一般外科全般 (大腸外科) 内視鏡外科 外科代謝栄養 |
日本外科学会 指導医・専門医 日本消化器外科学会 指導医・専門医 日本消化器内視鏡学会 指導医・専門医 日本大腸肛門病学会 専門医 日本外科感染症学会 外科周術期感染管理認定医 |
|
近 範泰 (ちか のりやす) |
講師 | 研究主任 | 地下消化器・一般外科外科全般 (大腸外科) 遺伝性大腸癌 内視鏡外科 |
日本外科学会 指導医・専門医 日本消化器外科学会 指導医・専門医 日本消化器内視鏡学会 専門医 日本遺伝性腫瘍学会 遺伝性腫瘍専門医 日本内視鏡外科学会 技術認定医(大腸) |
伊藤 徹哉 (いとう てつや) |
助教 | 教育副主任 | 消化器・一般外科全般 内視鏡外科 |
日本外科学会 指導医・専門医 日本消化器外科学会 指導医・専門医・消化器がん外科治療認定医 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 da Vinci Xi .X Certificate |
白石 壮宏 (しらいし たけひろ) |
助教 | 消化器・一般外科全般(大腸外科) 内視鏡外科 |
日本外科学会 専門医 日本消化器外科学会 指導医・専門医・消化器がん外科治療認定医 日本内視鏡外科学会 技術認定医(大腸) 日本消化器内視鏡学会 専門医 日本大腸肛門病学会 指導医・専門医 |
|
千代延 記道 (ちよのぶ のりみち) |
助教 | 消化器・一般外科全般 (肝胆膵) |
日本外科学会 専門医 日本消化器外科学会専門医・消化器がん外科治療認定医 |
|
齋藤 稔史 (さいとう としふみ) |
助教 | 消化器・一般外科全般 (胃外科) 内視鏡外科 |
日本外科学会 専門医 日本消化器外科学会 専門医・消化器がん外科治療認定医 日本内視鏡外科学会 技術認定医(胃) |
|
石川 博康 (いしかわ ひろやす) |
助教 | 消化器・一般外科全般 | 日本外科学会 専門医 | |
杉野 葵 (すぎの あおい) |
助教 | 消化器・一般外科全般 | 日本外科学会 専門医 | |
入江 直子 (いりえ なおこ) |
助教 | 消化器・一般外科全般 | 日本外科学会 専門医 | |
石井 挙大 (いしい たかひろ) |
専攻医 | 消化器・一般外科全般 | ||
鈴木 佳那子 (すずき かなこ) |
専攻医 | 消化器・一般外科全般 | ||
石山 愛 (いしやまあい) |
専攻医 | 消化器・一般外科全般 | ||
鈴木 興秀 (すずき おきひで) |
講師(ゲノム診療科兼担) | 消化器・一般外科全般 遺伝性腫瘍・遺伝性疾患 がんゲノム |
日本外科学会 指導医・専門医 日本遺伝性腫瘍学会 遺伝性腫瘍指導医・専門医 日本人類遺伝学会 臨床遺伝専門医 日本消化管学会 指導医・専門医 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 |
|
母里 淑子 (もり よしこ) |
講師(ゲノム診療科兼担) | 消化管・一般外科全般 遺伝性大腸癌・がんゲノム 消化器癌化学療法 |
日本外科学会 専門医 日本遺伝性腫瘍学会 指導医・専門医 日本人類遺伝学会 臨床遺伝専門医 日本消化器外科学会 指導医・専門医・消化器がん外科治療認定医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 |
|
辻 美隆 (つじ よしたか) |
教授(保健医療学部看護学科・医学教育センター・国際交流センター兼担) | 腫瘍外科学 外科侵襲学 消化器内視鏡 |
日本外科学会 指導医・専門医 日本消化器内視鏡学会 指導医・専門医 日本消化器病学会 専門医 日本消化器外科学会 認定医 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 |
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石橋 敬一郎 (いしばし けいいちろう) |
准教授(医学教育センター兼担) | 消化器・一般外科全般 (特に大腸肛門外科) 大腸癌化学療法 |
日本外科学会 指導医・専門医・認定医 日本消化器外科学会 指導医・専門医・認定医・消化器がん外科治療認定医 日本消化器内視鏡学会 指導医・専門医 日本大腸肛門病学会 指導医・専門医 外科周術期感染管理認定医・教育医 |
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岩間 毅夫 (いわま たけお) |
非常勤講師 | 消化器・一般外科全般 (大腸肛門外科) 遺伝性大腸癌 |
日本外科学会 指導医・専門医 日本消化器外科学会 指導医・専門医 日本消化器病学会 指導医・専門医 日本がん治療認定医機構暫定教育医 |
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小倉 俊郎 (おぐら としろう) |
非常勤講師 | 消化器・一般外科全般 (肝胆膵) |
日本外科学会 専門医 日本消化器外科学会 指導医・専門医・消化器がん外科治療認定医 日本肝胆膵外科学会 高度技能専門医 日本内視鏡外科学会 技術認定医(肝) 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 |
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天野 邦彦 (あまの くにひこ) |
非常勤講師 | 消化器・一般外科外科全般 (大腸・肛門外科) |
日本外科学会 指導医・専門医 日本消化器外科学会 指導医・専門医・消化器がん外科治療認定医 日本消化管学会 胃腸科専門医 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 日本大腸肛門病学会 大腸肛門病専門医 |
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山本 梓 (やまもと あずさ) |
非常勤医師 | 消化器・一般外科全般 | 日本外科学会 専門医 | |
近谷 賢一 (ちかたに けんいち) |
非常勤医師 | 消化器・一般外科全般 (特に大腸外科) |
日本外科学会 専門医 日本消化器外科学会 専門医 |
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牟田 優 (むた ゆう) |
非常勤医師 | 消化器・一般外科全般 | 日本外科学会 専門医 |
消化管外科・一般外科 | ||||||
月曜日 Monday |
火曜日 Tuesday |
水曜日 Wednesday |
木曜日 Thursday |
金曜日 Friday |
土曜日 Saturday |
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午前 | ||||||
初診 |
(交替制) |
(交替制) |
(交替制) |
(交替制) |
(交替制) |
(交替制) |
再診 |
熊谷 洋一 (Kumagai Yoichi) |
石田 秀行 (Ishida Hideyuki) |
石橋 敬一郎 (Ishibashi Keiichiro) |
石畝 亨 (Ishiguro Toru) |
中田 博 (Nakata Hiroshi)(3週) |
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松山 貴俊 (Matsuyama Takatoshi) |
母里 淑子 (Mori Yoshiko) |
白石 壮宏 (Shiraishi Takehiro) |
近 範泰 (Chika Noriyasu) |
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専門外来 |
肛門疾患外来 近 範泰 (Chika Noriyasu) (1、2週) |
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肛門疾患外来 牟田 優 (Muta Yu) (3週) |
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肛門疾患外来 天野 邦彦 (Amano Kunihiko) (4週) |
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白石 壮宏 (Shiraishi Takehiro) (5週) |
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午後 | ||||||
再診 |
松山 貴俊 (Matsuyama Takatoshi) |
伊藤 徹哉 (Ito Tetsuya) |
母里 淑子 (Mori Yoshiko) |
石畝 亨 (Ishiguro Toru) |
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近谷 賢一 (Chikatani Kenichi) |
近 範泰 (Chika Noriyasu) |
中島 日出夫 (Nakajima Hideo) |
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猪熊 滋久 (Inokuma Shigehisa) (不定期) |
白石 壮宏 (Shiraishi Takehiro) 14時まで |
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石畝 亨 (Ishiguro Toru) 14時から |
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専門外来 |
大腸外来 (交替制) |
消化管一般外科では①食道、胃、大腸肛門などの消化管に発生する悪性腫瘍に対する外科治療②高度進行食道癌、胃癌、大腸癌に対する化学療法や化学放射線療法を含めた集学的治療、③腸閉塞、消化管穿孔、大腸憩室炎、急性虫垂炎等の腹部救急疾患に対する外科治療、④腹膜疾患(鼠径ヘルニア、大腿ヘルニア、閉鎖孔ヘルニア等)の外科治療、⑤潰瘍性大腸炎、クローン病を中心とした炎症性腸疾患に対する外科治療を中心に治療しております。ご紹介いただいた医療機関の先生方と緊密な連携をとりながら、良質な医療を実践していくことを常に目指しています。
最近数年間における消化管悪性腫瘍の年間手術数の内訳は、食道がん25-30例、胃がん100-120例、大腸がん180-200例ほどで、鏡視下手術の割合は年々増加しています。高度進行、再発がんでも、化学療法の進歩により切除可能とある例が著しく増えており、胃がん、大腸がん肝転移を中心に積極的に切除を行い、生存率の向上にとどまらず、治癒を目指した集学的治療を実践しています。地域連携にも積極的に参画すべく、胃がん、大腸がんの地域連携パスの運用と普及に尽力していますので、ご紹介いただいた患者さんとは術後5年間、相互主治医の関係をお願いすることがございます。
遺伝性大腸癌(消化管ポリポーシス、リンチ症候群)の受診数がきわめて多く、全国からご紹介があります。大腸ポリポーシス、十二指腸ポリポーシスの低侵襲性治療や遺伝子診断が可能です。
胃癌、直腸癌に対するロボット手術を行っています。ダ・ヴィンチという最先端の手術支援ロボットを用いることで、従来の腹腔鏡手術より精度の高い手術が可能になると考えます。術者はコンソールの中で、拡大された鮮明な3次元映像を見ながら鉗子操作を行います。鉗子は多関節を有しており、人間の手以上の自由な動きが可能で、実際の手の動きを最大1/5まで縮尺して鉗子を動かすことが可能です。細かな手の震えを除去する機能を有しており、精緻な手術を可能にします。
待機手術のみならず、急性腹症を主体とする腹部救急疾患に対しても、迅速・的確に対応する体制を構築しています。
診療方針については診療部長の責任のもと、各疾患ごとに治療方針が標準化されておりますが、リスク評価に基づいく個別対応も綿密に行い、合併症の低減に努めています。スタッフが一丸となって最適な医療を全身全霊で提供する覚悟で診療にあたっております。
患者さんの問い合わせ、ご相談等は下記まで連絡下さい。
連絡先 | 消化管・一般外科 講師 石畝 亨(itoru@saitama-med.ac.jp) |
セカンドオピニオン担当 | |
大腸疾患(遺伝性腫瘍含む)・その他 | 診療部長・教授 石田秀行、准教授 松山貴俊 |
胃疾患 | 副診療部長・教授 持木彫人 |
食道疾患 | 准教授 熊谷洋一 |