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消化管外科・一般外科

2018年6月6日更新

ご挨拶

消化管・一般外科では、「患者さんに対する十分な説明と、合併症のない、専門医による治療」をモットーとし、消化管悪性腫瘍と良性疾患の外科治療を中心に診療を行っています。高い専門性を維持しながら幅広い領域の診療を実践しているのが当科の特色です。

【消化管がんに対する外科治療・集学的治療】

食道がん、胃がん、大腸がんに対しては、その進行度に応じて内視鏡治療(消化器肝臓内科と連携)、鏡視下(胸腔鏡あるいは腹腔鏡)手術などの低侵襲性治療を積極的に導入し、患者さんの生活の質の向上に努めています。定型手術では対応できない場合には拡大手術や化学療法・放射線治療(放射線腫瘍科と連携)を併用し、根治を目指します。機能温存の面では胃がん切除後の消化管機能の温存や下部直腸がんに対する肛門温存手術を積極的に導入しています。胃がん、大腸がんの再発病変に対しては、有効な化学療法を併用することで病変の縮小を図り、肝転移切除などを積極的に行うことで治癒を目指します。

【良性疾患に対する外科治療】

食道アカラシア、食道裂孔ヘルニア、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)などの比較的頻度の少ない疾患の外科治療も行っています。鼠径ヘルニア、急性虫垂炎、肛門良性疾患(痔核、痔瘻、裂肛、直腸脱)などの一般外科領域の手術件数も豊富です。

【がんゲノム医療と遺伝性大腸癌】

内視鏡治療や外科治療では治癒することが出来ない消化管の悪性腫瘍については化学療法が治療の中心になります。腫瘍のなかの数多くの遺伝子を調べて最適な治療法(化学療法の選択など)を選択する、いわゆるがんゲノム医療をゲノム医療中核病院との連携で推進します。遺伝性大腸癌(家族性大腸腺腫症やリンチ症候群など)の遺伝子診断や外科治療、長期にわたるフォローアップを精力的に行っており、全国から多くの患者さんが通院しています。

当科の診療について

【外来診療】

初診:
消化管・一般外科を初めて受診される方は、できる限り月曜日~金曜日の午前中に1階の外科外来で初診担当医(当番制)の診察を受けて下さい。
外来の受付時間は8:00~11:00です。診察開始時間は9:00です。紹介状をお持ちいただくのが望ましいですが、なくても結構です。各医師の再診日に新患として受診されることは可能ですが、お待たせすることがあることをご了解ください。
新患の方で、入院が必要な場合、外来スタッフが入院までの流れをご説明するか、必要に応じて入退院支援室をご紹介することがあります。
また、病棟への引継ぎは外来医長を通じて行っています。治療方針、特に手術の術式等は診療科全体で検討した結果、外来でご説明した内容と異なる場合がありますが、その場合には、入院後に詳細なご説明をさせて頂きます。
再診:
再来はそれぞれの臓器の専門医が術後フォロ、アップや化学療法を担当いたします。化学療法は外来化学療法センターで受けて頂きます。

【特殊外来】

特殊専門外来として家族性大腸腺腫症(大腸ポリポーシス)やリンチ症候群などの遺伝性大腸癌に対し、適切な医療情報の提供(治療法の選択など)や遺伝子診断を行っています。遺伝子診断を受ける際には、必ず認定遺伝カウンセラーにカウンセリングを受けて頂く必要があります。可能な限り、紹介状を持参して下さい。

【入院診療】

病棟診療は3~4チームに分かれ、外科診療で最も重要なチーム医療を実践しています。毎朝8:30~チーム回診が行われます。治療前のご説明や治療に関する同意書の取得は通常入院後に行われます。毎日の診療は原則的にチームの方針で行われますが、診療科全員参加のカンファレンス(週2回)と診療部長回診(週1回)があり、これらを通じて入院患者さんの状態の把握、治療方針の確認、変更などが検討されます。診療科のスタッフが一丸となって、最適な治療が患者さんに提供できるよう。日々努めています。

対象疾患

  • 食道がん
  • 胃がん
  • 小腸がん
  • 大腸(結腸,直腸,肛門)がん
  • 転移性肝癌(大腸がん,胃がん等)
  • 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病,腸管ベーチェット病)
  • 家族性大腸腺腫症(家族性大腸ポリポーシス)
  • ポイツ・ジェガース症候群
  • 若年性ポリポーシス症候群
  • リンチ症候群
  •                                     
  • 急性虫垂炎
  • 絞扼性イレウス
  • 癒着性イレウス
  • 特発性食道破裂
  • 上部消化管(胃,十二指腸)穿孔
  • 大腸穿孔
  • 肛門疾患(内痔核、痔瘻,肛門周囲膿瘍,裂肛)
  • 肛門脱・直腸脱
  • ヘルニア(鼠径・大腿・腹壁瘢痕など)
 

対象となる症状

食道がん:
つかえ感、体重減少、胸痛・背部痛、嗄声、血痰
胃がん:
心窩部不快感、胸焼け、嘔気、食欲不振、貧血、黒色便
大腸がん:
血便、便の狭小化、残便感、腹部膨満感、腹痛、貧血、体重減少
転移性肝がん:
右季肋部の腫瘤、腹痛
潰瘍性大腸炎:
血便・粘血便、下痢、血性下痢、腹痛、発熱、食欲不振、体重減少、貧血
クローン病:
腹痛、下痢、体重減少、発熱、痔瘻、腸閉塞、腸穿孔
家族性大腸ポリポーシス:
胃や大腸にたくさんのポリープがある
リンチ症候群:
血縁者に大腸がんや子宮体がんが多い
急性虫垂炎:
発熱、右下腹部痛
イレウス:
腹痛、嘔吐、排便・排ガスがない。
消化管穿孔:
腹痛(激痛)、発熱
痔核:
排便時出血・疼痛
直腸脱:
便漏れ、排便困難、下腹部の違和感、排尿困難。
鼠径ヘルニア:
鼡径部膨隆、鼡径部痛

診療実績

2017年 外来 14,494名
食道癌 1,332名
胃癌 3,382名
小腸癌 26名
結腸癌 2,255名
直腸癌 1,771名
転移性肝癌 30名
潰瘍性大腸炎 239名
クローン病 145名
家族性大腸腺腫症 11名
急性虫垂炎 123名
イレウス 51名
特発性食道破裂 8名
上部消化管穿孔 761名
下部消化管穿孔 2,495名
内痔核 446名
痔瘻 77名
肛門脱・直腸脱 58名
鼠径ヘルニア 438名
大腿ヘルニア 14名
腹壁瘢痕ヘルニア 842名
2017年 入院1,485名
2017年 手術 934名
食道癌 32件
胃癌 107件
結腸癌 145件
直腸癌 50件
急性虫垂炎 78件
鼡径ヘルニア 108件
その他 414件

診療スタッフ

氏名 資格 職位 専門分野 認定資格
石田 秀行
(いしだ ひでゆき)
消化管外科・一般外科スタッフ001
教授 診療部長 消化器・一般外科全般(特に大腸肛門外科)
遺伝性大腸癌
消化器癌化学療法
日本外科学会 指導医・専門医・認定医
日本消化器外科学会 指導医・専門医・日本消化器がん外科治療認定医
日本大腸肛門病学会 指導医・専門医
日本消化器内視鏡学会 指導医・専門医
日本臨床腫瘍学会 暫定指導医
持木 彫人
(もちき えりと)
消化管外科・一般外科スタッフ002
教授 副診療部長 消化器・一般外科全般(特に胃外科)
内視鏡外科
日本外科学会 指導医・専門医・認定医
日本消化器外科学会 指導医・専門医・認定医・消化器がん外科治療認定医
日本消化器内視鏡学会 指導医・専門医
日本消化器病学会 指導医・専門医
日本内視鏡外科学会 技術認定医
熊谷 洋一
(くまがい よういち)
消化管外科・一般外科スタッフ003
准教授 病棟医長 消化器・一般外科全般(特に食道外科)
消化器内視鏡
日本外科学会 指導医・専門医・認定医
日本消化器外科学会 指導医・専門医・認定医・消化器がん外科治療認定医
日本消化器内視鏡学会 指導医・専門医
日本食道学会 食道外科専門医・食道科認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 
石畝 亨
(いしぐろ とおる)
消化管外科・一般外科スタッフ004
講師 研修医長 消化器・一般外科全般(特に食道・胃外科)
胃癌化学療法
内視鏡外科
日本外科学会 指導医・専門医・認定医
日本消化器外科学会 専門医・消化器がん外科治療認定医
日本食道学会 食道科認定医
天野 邦彦
(あまの くにひこ)
消化管外科・一般外科スタッフ005
助教 外来医長 消化器・一般外科外科全般(特に大腸・肛門外科) 日本外科学会 専門医
日本消化器外科学会 専門医・指導医・消化器がん外科治療認定医
日本消化管学会 胃腸科専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
身体障害者指定医(ぼうこう直腸障害)
鈴木 興秀
(すずき おきひで)
消化管外科・一般外科スタッフ006
助教 研究主任 消化管・一般外科全般
家族性腫瘍
日本外科学会 専門医
家族性腫瘍学会 専門医
日本消化管学会 指導医・専門医
幡野 哲
(はたの さとし)
消化管外科・一般外科スタッフ007
助教 消化器・一般外科全般(特に大腸外科)
内視鏡外科
外科代謝Y栄養
日本外科学会 専門医
日本消化器外科学会 専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
豊増 嘉高
(とよます よしたか)
消化管外科・一般外科スタッフ008
助教 消化器・一般外科全般(特に胃外科)
内視鏡外科
日本外科学会 専門医
日本消化器外科学会 指導医・専門医・消化器がん外科治療認定医
日本消化管学会 胃腸科専門医
村松 俊輔
(むらまつ しゅんすけ)
消化管外科・一般外科スタッフ009
助教 消化器・一般外科全般(特に肝胆膵外科) 日本外科学会 専門医
近 範泰
(ちか のりやす)
消化管外科・一般外科スタッフ010
助教 消化器・一般外科外科全般(特に大腸外科)
遺伝性大腸癌
内視鏡外科
日本外科学会 専門医
伊藤 徹哉
(いとう てつや)
消化管外科・一般外科スタッフ011
助教 消化器・一般外科全般
腹部救急
日本外科学会 専門医
日本消化器外科学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
近谷 賢一
(ちかたに けんいち)
消化管外科・一般外科スタッフ012
助教 消化器・一般外科全般(特に大腸外科) 日本外科学会 専門医
日本消化器外科学会 専門医
山本 瑛介
(やまもと えいすけ)
消化管外科・一般外科スタッフ013
助教 消化管・一般外科全般 日本外科学会 専門医
牟田 優
(むた ゆう)
消化管外科・一般外科スタッフ014
助教 消化管・一般外科全般 日本外科学会 専門医
石川 博康
(いしかわ ひろやす)
消化管外科・一般外科スタッフ015
助教 消化器一般外科全般
坂本 眞之介
(さかもと しんのすけ)
消化管外科・一般外科スタッフ016
助教 消化管・一般外科全般
熊倉 真澄
(くまくら ますみ)
消化管外科・一般外科スタッフ017
助教 消化器一般外科全般
辻 美隆
(つじ よしたか)
消化管外科・一般外科スタッフ018
兼担教授(保健医療学部看護学科・医学教育センター・国際交流センター) 腫瘍外科学
外科侵襲学
消化器内視鏡
日本外科学会 指導医・専門医
日本消化器内視鏡学会 指導医・専門医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器外科学会 認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
石橋 敬一郎
(いしばし けいいちろう)
消化管外科・一般外科スタッフ019
兼担准教授(医学教育センター) 消化器・一般外科全般(特に大腸肛門外科)
大腸癌化学療法
日本外科学会 指導医・専門医・認定医
日本消化器外科学会 指導医・専門医・認定医・消化器がん外科治療認定医
日本消化器内視鏡学会 指導医・専門医
日本大腸肛門病学会 指導医・専門医
外科周術期感染管理認定医・教育医
岩間 毅夫
(いわま たけお)
消化管外科・一般外科スタッフ020
非常勤講師 消化器・一般外科全般(大腸肛門外科)
遺伝性大腸癌
日本外科学会 指導医・専門医
日本消化器外科学会 指導医・専門医
日本消化器病学会 指導医・専門医
日本がん治療認定医機構暫定教育医
福地 稔
(ふくち みのる)
消化管外科・一般外科スタッフ021
非常勤講師 消化器外科学
食道・胃外科
消化器内視鏡
日本外科学会 指導医・専門医・認定医
日本消化器外科学会 指導医・専門医・認定医・消化器がん外科治療認定医
日本消化管学会 胃腸科指導医・専門医
日本気管食道科学会 専門医
日本消化器病学会 専門医
山本 梓
(やまもと あずさ)
消化管外科・一般外科スタッフ022
非常勤 消化器・一般外科全般

外来担当医表

消化管外科・一般外科
  月曜日
Monday
火曜日
Tuesday
水曜日
Wednesday
木曜日
Thursday
金曜日
Friday
土曜日
Saturday
午前

初診
交替制
熊谷 洋一
(Kumagai Yoichi)
石田 秀行
(Ishida Hideyuki)
持木 彫人
(Mochiki Erito)
初診
交替制
中田 博(3週)
(Nakata Hiroshi)
交替制(1.2.4.5週)


豊増 嘉高
(Toyomasu Yoshitaka)
母里 淑子
(Mori Yoshiko)
石橋 敬一郎
(Ishibashi Keiichirou)
石畝 亨
(Ishiguro Tohru)
初診
交替制


初診
交替制
初診
交替制
初診
交替制


午後

鈴木 興秀
(Suzuki Okihide)
豊増 嘉高
(Toyomasu
Yoshitaka)
ゲノム診断
大腸術前
(予約のみ)
(緩和ケア外来)
﨑元 雄彦
(Sakimoto Masahiko)


村松 俊輔
(Muramatsu Shunsuke)
伊藤 徹哉
(Itou Tetsuya)
近谷 賢一
(Chikatani Kenichi)
石橋 敬一郎
(Ishibashi Keiichirou)
石畝 亨
(Ishiguro Tohru)



山本 梓
(Yamamoto Azusa)
天野 邦彦
(Amano Kunihiko)
幡野 哲
(Hatano Satoshi)
大澤 智徳
(Osawa Tomonori)
(第4週)
(再診のみ)
予約




猪熊 滋久
(Inokuma Shigehisa)
(不定期)
岩間 毅夫
(Iwama Takeo)
(1.3週)
中島 日出夫
(Nakajima Hideo)


医療機関の方へ

消化管・一般外科では、①食道・胃・十二指腸・小腸・大腸・肛門などの消化管に発生する悪性腫瘍に対する外科治療、②高度進行食道癌、胃癌、大腸癌に対する化学療法や化学放射線治療を含めた集学的治療、③イレウス、消化管穿孔、大腸憩室炎、急性虫垂炎等の腹部救急疾患に対する外科治療、③腹膜疾患(鼠径ヘル二ア、大腿ヘルニア、閉鎖孔ヘルニア等)の外科治療等を中心に診療しております。ご紹介いただいた医療機関の先生方と緊密な連携をとりながら、良質な医療を実践していくことを常に目指しています。

最近数年間における消化管悪性腫瘍の年間手術件数の内訳は、食道癌25~30例。胃癌100~120例、大腸癌180~200例ほどで、鏡視下手術の割合は年々増加しています。高度進行・再発癌でも、化学療法の進歩により切除可能となる機会が著しく増えており、胃癌・大腸癌肝転移を中心に積極的に切除を行い、生存率の向上にとどまらず、治癒を目指した集学的治療を実践しています。域連携にも積極的に参画すべく、胃癌、大腸癌の地域連携パスをの運用と普及に尽力していますので、ご紹介いただいた患者さんとは術後5年間、相互主治医の関係をお願いすることがございます。

遺伝性大腸癌(消化管ポリポーシス、リンチ症候群)の受診者数がきわめて多く、全国からご紹介があります。大腸ポリポーシス・十二指腸ポリポーシスの低侵襲性治療や遺伝子診断が可能です。

待期手術のみならず、急性腹症を主体とする腹部救急疾患に対しても、迅速・的確に対応する体制を構築しています。
診療方針については診療部長の責任のもと、各疾患ごとに治療方針が標準化されておりますが、リスク評価に基づいく個別対応も綿密に行い、合併症の低減に努めています。スタッフが一丸となって最適な医療を全身全霊で提供する覚悟で診療にあたっております。

患者さんの問い合わせ、ご相談等は下記まで連絡下さい。

連絡先 消化管・一般外科 講師
石畝 亨(itoru@saitama-med.ac.jp)
セカンドオピニオン担当
大腸疾患(遺伝性腫瘍含む)・その他 診療部長・教授 
石田秀行
胃疾患 副診療部長・教授 
持木彫人
食道疾患 准教授 熊谷洋一
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