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リウマチ・膠原病内科

2024年5月7日更新

ご挨拶

埼玉医科大学総合医療センターのリウマチ・膠原病内科では、リウマチ性疾患と膠原病の診療とそれに関する研究を行っています。

「リウマチ」の語源は古代ギリシャ語の「ῥεῦμα (rheûma)」で「流れる」という意味です。紀元前400年前後にヒポクラテスが、多くの関節や筋肉が痛む病気を診て、何か悪いものが脳から出て身体中を流れるために起こっている、と考え、「リウマチ」と呼ぶようになったと言われています。リウマチ性疾患とは、関節リウマチ、リウマチ熱、リウマチ性多発筋痛症など「リウマチ」という名前が付いた病気だけでなく、加齢に伴う変形性関節症、膠原病など、あちこちが痛むことが多い病気全般を言います。その中で、関節リウマチでは、当初考えられた「体を流れる悪いもの」が「炎症性サイトカイン」ということがわかり、それを標的とした治療薬が開発されています。早めに専門医を受診して適切な治療を受けていただきたいと思います。

一方、膠原病とはどんな病気でしょう?これは、本来病原体などから身を守るための免疫反応が、自分自身の細胞や組織を攻撃し(=自己免疫)、細胞や組織が障害されていく病気です。原因不明で、この攻撃が身体中の至るところに起こる為、症状は極めて多彩です。治療にはステロイドや免疫抑制薬を使いますが、副作用も多く、専門医が注意して使用する必要があります。

当科の受診に際しては、できればご近所の先生にまず診ていただき、当科への紹介状を持って受診していただきたいと思います。膠原病は簡単に治る疾患ではなく、一生付き合っていく病気ですが、決して悲観的になる必要はありません。治療が始まったら、主治医を信頼し、一緒に治療をして行きましょう。

当科の診療について

私たちの診療科で扱う疾患は、関節リウマチをはじめとし全身性エリテマトーデスなどの膠原病、また原発性血管炎症候群など多岐にわたるリウマチ性疾患です。これらの疾患は原因不明のいわゆる「難病」ですが、個々の患者さんによって軽症から生死にかかわるような重症となるものまで様々です。現在でも根治的な治療法はなく科学的根拠に基づいて個々の患者さんの状態に応じた治療方針をたてて治療します。中には治療も不要で、ちょっとした生活の注意のみでよい場合もある一方で、ステロイドや免疫抑制薬などをたくさん使用しても改善せず、むしろ副作用や合併症により入退院をくりかえすような方もいらっしゃるのが現実です。

最近の膠原病の検査や診断法は目覚ましく進歩してきましたが、まだ診療の第一歩である「診断」がむずかしいのが現状です。すなわち、本当は膠原病であるのに適切な治療が受けられないで徐々に悪化する方もいれば、膠原病ではないのにステロイドや免疫抑制治療を受けて、副作用で困っておられる方もいらっしゃいます。したがって、まずは専門医にしっかり診断を確かめて頂くことが大切です。

最近の膠原病の治療では、新しい免疫抑制薬の登場や、様々な生物学的製剤が導入され、良くなる方が増えています。しかし依然一部の方では、これらの新しい治療をおこなっても十分に改善しない場合や、お薬の副作用で入院を余儀なくされる場合もあり、いまだに「難病」と言えます。当科ではこのような難病である膠原病の方々に対して、新薬の治験や、新しい治療戦略を考案しています。

当科の受診をご希望の患者さんへ

2023年4月1日より当科の初診外来診療は、月曜日から金曜日まで紹介元医療機関からのFAXによる完全予約制で行うことに致しました。土曜日は初診外来を行いません。FAX診療予約サービス(総合案内)は、紹介元医療機関からFAXで送られたFAX診療予約申込書と診療情報提供書(紹介状)を受理後、当科外来より同医療機関に電話で予約日時を電話でお知らせしますので、予約日受診当日は、紹介状とともにこれまでの検査データや画像検査のレポート、CD-R保存の画像などを持参してください。

対象疾患・対象となる症状

  • 関節リウマチ
  • 悪性関節リウマチ
  • Felty症候群
  • 全身性エリテマトーデス
  • 全身性強皮症
  • 多発性筋炎/皮膚筋炎
  • 混合性結合組織病
  • 分類不能型結合組織病
  • 肺高血圧症
  • 高安動脈炎
  • 巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)
  • 顕微鏡的多発血管炎
  • 多発血管炎性肉芽腫症(旧:ウェゲナー肉芽腫症)
  • 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(旧:Churg-Strauss症候群)
  • 結節性多発動脈炎
  • クリオグロブリン血症
  • 成人発症Still病
  • シェーグレン症候群
  • IgG4関連疾患
  • 再発性多発軟骨炎
  • 脊椎関節炎(強直性脊椎炎、反応性関節炎、乾癬性関節炎、炎症性腸疾患に伴う関節炎、SAPHO症候群)
  • ベーチェット病
  • サルコイドーシス
  • 自己炎症性症候群
  • リウマチ性多発筋痛症
  • RS3PE症候群
  • 抗リン脂質抗体症候群など。
 

診療実績

令和2年度 入院患者疾患内訳
疾患名 症例数
全身性エリテマトーデス 44
関節リウマチ 31
皮膚筋炎 17
多発性筋炎 12
顕微鏡的多発血管炎 11
全身性強皮症 10
巨細胞性動脈炎 10
好酸球性多発血管炎性肉芽腫 7
多発血管炎性肉芽腫 7
シェーグレン症候群 7
成人発症スチル病 7
抗リン脂質抗体症候群 6
混合性結合組織病 4
リウマチ性多発筋痛症 4
高安動脈炎 2
結節性多発動脈炎 2
ベーチェット病 2
IgA血管炎 1
RS3PE症候群 1
その他 10
合計 195
令和2年度新規外来患者内訳
疾患名 症例数
関節リウマチ 293
全身性エリテマトーデス 62
シェーグレン症候群 56
リウマチ性多発筋痛症 50
多発性筋炎 17
全身性強皮症 16
巨細胞性動脈炎 15
皮膚筋炎 12
顕微鏡的多発血管炎 12
混合性結合組織病 10
ベーチェット病 10
抗リン脂質抗体症候群 9
RS3PE症候群 9
高安動脈炎 7
多発血管炎性肉芽腫 7
サルコイドーシス 5
好酸球性多発血管炎性肉芽腫 4
結節性多発動脈炎 2
その他(検査異常のみ、他科的疾患等) 139
合計 735

診療スタッフ

氏名 資格 職位 専門分野 認定資格
天野 宏一
(あまの こういち)
リウマチ・膠原病内科スタッフ
教授 運営責任者
診療部長
リウマチ・膠原病学 日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本リウマチ学会専門医・指導医
倉沢 隆彦
(くらさわ たかひこ)
リウマチ・膠原病内科スタッフ
講師 教育主任
研修医長
外来医長
リウマチ・膠原病学 日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本リウマチ学会専門医・指導医
酒井 亮太
(さかい りょうた)
リウマチ・膠原病内科スタッフ
講師 病棟医長
研究主任
リウマチ・膠原病学
血管炎
ループス腎炎
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本リウマチ学会専門医・指導医
柴田 明子
(しばた あきこ)
リウマチ・膠原病内科スタッフ
助教 リウマチ・膠原病学 日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本リウマチ学会専門医・指導医
吉永 正一
(よしなが しょういち)
リウマチ・膠原病内科スタッフ
助教 リウマチ・膠原病学
小坂 泰司
(こさか たいじ)
リウマチ・膠原病内科スタッフ
助教
青木 拓海
(あおき たくみ)
リウマチ・膠原病内科スタッフ
助教
小川 祥江
(おがわ ひろえ)
リウマチ・膠原病内科スタッフ
非常勤講師 日本内科学会総合内科専門医
日本リウマチ学会専門医
長澤 逸人
(ながさわ はやと)
リウマチ・膠原病内科スタッフ
非常勤講師 日本内科学会総合内科専門医
日本リウマチ学会専門医・指導医
日本医師会認定産業医
近藤 恒夫
(こんどう つねお)
リウマチ・膠原病内科スタッフ
非常勤講師 リウマチ・膠原病学 日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本リウマチ学会専門医・指導医

外来担当医表

リウマチ・膠原病内科
  Monday Tuesday Wednesday Thursday Friday Saturday
午前
初診

予約外
酒井 亮太
(Sakai Ryota)
小坂 泰司
(Kosaka
Taiji)
小川 祥江
(Ogawa Hiroe)
(第2.4週)
交代制
(第1.3.5週)
長澤 逸人
(Nagasawa Hayato)
吉永 正一
(Yoshinaga
Shoichi)

再診
倉沢 隆彦
(Kurasawa Takahiko)
天野 宏一
(Amano Koichi)
天野 宏一
(Amano Koichi)
酒井 亮太
(Sakai Ryota)
倉沢 隆彦
(Kurasawa Takahiko)
倉沢 隆彦
(Kurasawa Takahiko)
(第2.4週)






午後
再診

柴田 明子
(Shibata Akiko)
柴田 明子
(Shibata Akiko)

酒井 亮太
(Sakai Ryota)



倉沢 隆彦
(Kurasawa Takahiko)



初診患者さんは紹介元からのFAX診療予約による完全予約制となります。必ず診療情報提供書のご記入をお願い致します。
FAX診療予約については、当冊子または当院病診連携室のホームページをご参照下さい。

医療機関の方へ

医学生・初期・後期研修をお考えの皆様へ

当科の教育目標は、『関節リウマチをはじめとした種々のリウマチ性疾患、膠原病患者に、最良の医療を提供することと、そのような医療人を育成すること。』です。当科の特徴として、自己免疫・自己炎症を専門としながら、診断・鑑別にあたり、他科と連携を取りながら全身を診る必要があり総合内科医としても高い資質が求められます。関節リウマチなど筋骨格系の疾患は整形外科と、強皮症や乾癬性関節炎は皮膚科と、ANCA関連血管炎やループス腎炎は腎臓内科・血液浄化部と、膠原病間質性肺炎は呼吸器内科と、肺高血圧は心臓内科と、中枢神経ループスは脳神経内科と、炎症性腸疾患合併症例や膠原病に伴う消化管・肝病変は消化器・肝臓内科と、ステロイドに伴う代謝異常・骨粗鬆症は糖尿病内科などと連携し診療にあたります。幸い、埼玉医科大学総合医療センターは全ての科がそろい、高いレベルで他分野と情報交換することが可能です。医師としての最終的な将来像は、1.大学病院の教員、2.基幹病院の専門医、3.リウマチ・膠原病診療を大きな武器とした総合内科医としての開業医、いずれの道も選択可能です。

もし、少しでも興味がありましたら、いつでも気軽にご連絡ください。当科のHPも参照いただければと思います。

リウマチ・膠原病内科外来受診について

2023年4月より当科の初診外来診療は月曜日から金曜日までFAXによる完全予約制で行います。
土曜日は初診外来を行いません。

FAX診療予約サービス(総合案内)で月曜日から金曜日までの初診外来枠の予約を受け付けます。紹介元医療機関からFAXで送られたFAX診療予約申込書と診療情報提供書(紹介状)を受理後、当科外来より同医療機関に電話で予約日時をお知らせします。
予約日受診当日は、紹介状とともにこれまでの検査データや画像検査のレポート、CD-R保存の画像などを持参し受診するようお伝えください。

緊急性を要すると考えられる場合は、お手数ですが当科外来へ電話で連絡し初診担当医もしくは当番医と直接ご相談下さい。

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