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ステロイド治療から脱却し、新しい免疫・炎症性疾患治療を実践する

2024年2月14日更新

リウマチ性多発筋痛症にステロイドを使用せず、トシリズマブ単独で治療できるか?

 リウマチ性多発筋痛症には副腎皮質ステロイド薬の少量投与が一般的ですが、糖尿病や高血圧、骨粗鬆症など合併症が多い高齢の患者さんには、ステロイドによる副作用に困ることも少なくありません。これに対して、ステロイドを一切使用せずに、トシリズマブという関節リウマチに保険適応となっている治療薬(抗IL-6受容体阻害薬)を用いて、当科独自の臨床試験を倫理委員会の許可の下で実施し、一定の効果が期待できることを報告しました。

Chino K, et al.: Tocilizumab monotherapy for polymyalgia rheumatica: prospective, single-center, open-label study. Int J Rheum Dis. 2019; 22(12)2151-2157

大型血管炎に対してステロイドを使用せず、トシリズマブ単独で治療できるか?

 すでに大型血管炎(高安動脈炎、巨細胞性動脈炎)にはトシリズマブ皮下注射が保険適応となっていますが、副腎皮質ステロイド薬による併用治療が必須となっています。当科では保険適応となる前に当科独自の臨床試験を倫理委員会の許可の下で実施し、ステロイドを使用しなくても一定の効果が期待できることを報告しました。

Saito S, et al.: Tocilizumab monotherapy for large vessel vasculitis: results of 104-week treatment of a prospective, single-centre, open study. Rheumatology. 2020; 59(7): 1617-1621

顕微鏡的多発血管炎でトシリズマブ単独療法が有効なのはどんなメカニズムによるのか?

 当科独自の臨床試験として、倫理委員会の許可の下で、抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎症候群に分類される顕微鏡的多発血管炎に対して、副腎皮質ステロイドを使用せずに、トシリズマブが一定の効果が期待できることと、患者さんから提供頂いた血液検体を解析し、どのような作用機序がその背景にあるのか、解明しました。

Sakai R, et al.: Tocilizumab monotherapy uncovered the role of the CCL22/17-CCR4+ Treg axis during remission of crescentic glomerulonephritis. Clin Transl Immunology. 2020; 9(11):e1203

埼玉医科大学総合医療センター リウマチ・膠原病内科

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