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リウマチ・膠原病内科

2018年6月6日更新

ご挨拶

埼玉医科大学総合医療センターのリウマチ・膠原病内科では、リウマチ性疾患と膠原病の診療とそれに関する研究を行っています。

「リウマチ」の語源は古代ギリシャ語の「ῥεῦμα (rheûma)」で「流れる」という意味です。紀元前400年前後にヒポクラテスが、多くの関節や筋肉が痛む病気を診て、何か悪いものが脳から出て身体中を流れるために起こっている、と考え、「リウマチ」と呼ぶようになったと言われています。リウマチ性疾患とは、関節リウマチ、リウマチ熱、リウマチ性多発筋痛症など「リウマチ」という名前が付いた病気だけでなく、加齢に伴う変形性関節症、膠原病など、あちこちが痛むことが多い病気全般を言います。その中で、関節リウマチでは、当初考えられた「体を流れる悪いもの」が「炎症性サイトカイン」ということがわかり、それを標的とした治療薬が開発されています。早めに専門医を受診して適切な治療を受けていただきたいと思います。

一方、膠原病とはどんな病気でしょう?これは、本来病原体などから身を守るための免疫反応が、自分自身の細胞や組織を攻撃し(=自己免疫)、細胞や組織が障害されていく病気です。原因不明で、この攻撃が身体中の至るところに起こる為、症状は極めて多彩です。治療にはステロイドや免疫抑制薬を使いますが、副作用も多く、専門医が注意して使用する必要があります。

当科の受診に際しては、できればご近所の先生にまず診ていただき、当科への紹介状を持って受診していただきたいと思います。膠原病は簡単に治る疾患ではなく、一生付き合っていく病気ですが、決して悲観的になる必要はありません。治療が始まったら、主治医を信頼し、一緒に治療をして行きましょう。

当科の診療について

私たちの診療科で扱う疾患は、関節リウマチをはじめとし全身性エリテマトーデスなどの膠原病、また原発性血管炎症候群など多岐にわたるリウマチ性疾患です。これらの疾患は原因不明のいわゆる「難病」ですが、個々の患者さんによって軽症から生死にかかわるような重症となるものまで様々です。現在でも根治的な治療法はなく科学的根拠に基づいて個々の患者さんの状態に応じた治療方針をたてて治療します。中には治療も不要で、ちょっとした生活の注意のみでよい場合もある一方で、ステロイドや免疫抑制薬などをたくさん使用しても改善せず、むしろ副作用や合併症により入退院をくりかえすような方もいらっしゃるのが現実です。

最近の膠原病の検査や診断法は目覚ましく進歩してきましたが、まだ診療の第一歩である「診断」がむずかしいのが現状です。すなわち、本当は膠原病であるのに適切な治療が受けられないで徐々に悪化する方もいれば、膠原病ではないのにステロイドや免疫抑制治療を受けて、副作用で困っておられる方もいらっしゃいます。したがって、まずは専門医にしっかり診断を確かめて頂くことが大切です。

最近の膠原病の治療では、新しい免疫抑制薬の登場や、様々な生物学的製剤が導入され、良くなる方が増えています。しかし依然一部の方では、これらの新しい治療をおこなっても十分に改善しない場合や、お薬の副作用で入院を余儀なくされる場合もあり、いまだに「難病」と言えます。当科ではこのような難病である膠原病の方々に対して、新薬の治験や、新しい治療戦略を考案しています。

膠原病でお困りの方、膠原病かもしれない、とご心配の方は、ご遠慮なく当科を受診して頂き、診断を確かめ、治療方針についてもご相談頂ければと存じます。

対象疾患・対象となる症状

  • 関節リウマチ
  • 悪性関節リウマチ
  • Felty症候群
  • 全身性エリテマトーデス
  • 全身性強皮症
  • 多発性筋炎/皮膚筋炎
  • 混合性結合組織病
  • 分類不能型結合組織病
  • 肺高血圧症
  • 高安動脈炎
  • 巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)
  • 顕微鏡的多発血管炎
  • 多発血管炎性肉芽腫症(旧:ウェゲナー肉芽腫症)
  • 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(旧:Churg-Strauss症候群)
  • 結節性多発動脈炎
  • クリオグロブリン血症
  • 成人発症Still病
  • シェーグレン症候群
  • IgG4関連疾患
  • 再発性多発軟骨炎
  • 脊椎関節炎(強直性脊椎炎、反応性関節炎、乾癬性関節炎、炎症性腸疾患に伴う関節炎、SAPHO症候群)
  • ベーチェット病
  • サルコイドーシス
  • 自己炎症性症候群
  • リウマチ性多発筋痛症
  • RS3PE症候群
  • 抗リン脂質抗体症候群など。
 

診療実績

29年度 入院患者疾患内訳
疾患名症例数
関節リウマチ 63
悪性関節リウマチ 9
全身性エリテマトーデス 48
多発性筋炎/皮膚筋炎 35
全身性強皮症 20
混合性結合組織病 5
結節性多発動脈炎 0
顕微鏡的多発血管炎 16
多発血管炎性肉芽腫症 8
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 2
リウマチ性多発筋痛症 4
抗リン脂質抗体症候群 0
成人発症ステイル病 1
シェーグレン症候群 1
ベーチェット病 2
IgG4関連疾患 0
乾癬性関節炎 0
再発性多発軟骨炎 1
高安動脈炎 1
(特発性)間質性肺炎 2
その他 33
合計 251
29年度 外来新規患者内訳
疾患名症例数
関節リウマチ 206
悪性関節リウマチ 4
全身性エリテマトーデス 34
多発性筋炎/皮膚筋炎 14
全身性強皮症 38
混合性結合組織病 6
結節性多発動脈炎 3
顕微鏡的多発血管炎 9
多発血管炎性肉芽腫症 6
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 3
リウマチ性多発筋痛症 36
抗リン脂質抗体症候群 2
成人発症ステイル病 6
シューグレン症候群 55
ベーチェット病 8
サルコイドーシス 3
強直性脊椎炎 1
SAPHO症候群 1
RS3PE症候群 4
IgG4関連疾患 13
乾癬性関節炎 0
再発性多発軟骨炎 0
高安動脈炎 6
(特発性)間質性肺炎 1
変形性関節症 52
その他(検査値異常のみ等) 43
当科的疾患ではない 469
現時点診断未確定 11
合計 1034

診療スタッフ

氏名 資格 職位 専門分野 認定資格
天野 宏一
(あまの こういち)
リウマチ・膠原病内科スタッフ001
教授 診療部長
研究主任
リウマチ・膠原病学 日本内科学会総合内科専門医(指導医)
日本リウマチ学会専門医・指導医
日本感染症学会専門医
近藤 恒夫
(こんどう つねお)
リウマチ・膠原病内科スタッフ002
講師 教育主任 リウマチ・膠原病学 日本内科学会総合内科専門医(指導医)
日本リウマチ学会専門医
武井 博文
(たけい ひろふみ)
リウマチ・膠原病内科スタッフ003
助教 外来医長 リウマチ・膠原病学 日本内科学会認定内科医(指導医)
日本リウマチ学会専門医
倉沢 隆彦
(くらさわ たかひこ)
リウマチ・膠原病内科スタッフ004
助教 病棟医長 リウマチ・膠原病学 日本内科学会総合内科専門医(指導医)
日本リウマチ学会専門医
千野 健太郎
(ちの けんたろう)
リウマチ・膠原病内科スタッフ005
助教 教育医長 リウマチ・膠原病学 日本内科学会認定内科医(指導医)
日本リウマチ学会専門医
齋藤 俊太郎
(さいとう しゅんたろう)
リウマチ・膠原病内科スタッフ006
助教 リウマチ・膠原病学 日本内科学会認定内科医
日本リウマチ学会専門医
柴田 明子
(しばた あきこ)
リウマチ・膠原病内科スタッフ007
助教 リウマチ・膠原病学 日本内科学会総合内科専門医
日本リウマチ学会専門医
岡田 悠介
(おかだ ゆうすけ)
リウマチ・膠原病内科スタッフ008
助教 リウマチ・膠原病学
竹内 勤
(たけうち つとむ)
リウマチ・膠原病内科スタッフ009
客員教授 日本内科学会認定内科医(指導医)
日本リウマチ学会専門医
日本感染症学会専門医
日本アレルギー学会専門医
青木 和利
(あおき かずとし)
リウマチ・膠原病内科スタッフ010
非常勤講師 日本内科学会総合内科専門医
日本リウマチ学会専門医・指導医
日本リウマチ財団登録医
伊藤 達也
(いとう たつや)
リウマチ・膠原病内科スタッフ011
非常勤講師 日本内科学会認定内科医
日本リウマチ学会専門医
日本血液学会専門医
小川 祥江
(おがわ ひろえ)
リウマチ・膠原病内科スタッフ012
非常勤講師 日本内科学会総合内科専門医
日本リウマチ学会専門医
高木 賢治
(たかぎ けんじ)
リウマチ・膠原病内科スタッフ013
非常勤講師 日本内科学会認定内科医
日本リウマチ学会専門医
日本リウマチ学会登録ソノグラファー
日本温泉気候物理医学会認定温泉治療医
日本痛風・核酸代謝学会認定痛風医
ICD
高野 泰秀
(たかの やすひで)
リウマチ・膠原病内科スタッフ014
非常勤講師 日本内科学会総合内科専門医
日本リウマチ学会専門医
日本アレルギー学会専門医
日本医師会認定産業医
ICD
長澤 逸人
(ながさわ はやと)
リウマチ・膠原病内科スタッフ015
非常勤講師 日本内科学会総合内科専門医
日本リウマチ学会指導医
日本医師会認定産業医
飯塚 篤
(いいづか あつし)
リウマチ・膠原病内科スタッフ016
非常勤医師 日本内科学会総合内科専門医
関口 直哉
(せきぐち なおや)
リウマチ・膠原病内科スタッフ017
非常勤医師 日本内科学会総合内科専門医
日本リウマチ学会専門医
菊地 潤
(きくち じゅん)
リウマチ・膠原病内科スタッフ018
非常勤医師 日本内科学会認定内科医
日本リウマチ学会専門医
日本医師会認定産業医
酒井 亮太
(さかい りょうた)
リウマチ・膠原病内科スタッフ019
非常勤医師 日本内科学会認定内科医
日本リウマチ学会専門医
西村 幸治
(にしむら こうじ)
リウマチ・膠原病内科スタッフ020
非常勤医師 日本内科学会認定内科医
日本リウマチ学会専門医
薬剤師

外来担当医表

リウマチ・膠原病内科
  月曜日
Monday
火曜日
Tuesday
水曜日
Wednesday
木曜日
Thursday
金曜日
Friday
土曜日
Saturday
午前
2
初診・予約外
岡田 悠介
(Okada Yusuke)
初診・予約外
柴田 明子
(Shibata Akiko)
初診・予約外
小川 祥江
(Ogawa Hiroe)
初診・予約外
長澤 逸人
(Nagasawa Hayato)
初診・予約外
千野 健太郎
(Chino Kentarou)
再診
伊藤 達也
(Itou Tatsuya)
(第2.4週)
3
再診
倉沢 隆彦
(Kurasawa Takahiko)
再診
天野 宏一
(Amano Koichi)
再診
天野 宏一
(Amano Koichi)
再診
近藤 恒夫
(Kondo Tsuneo)
再診
倉沢 隆彦
(Kurasawa Takahiko)
初診・予約外
交替制
午後
2

再診
岡田 悠介
(Okada Yusuke)
再診
柴田 明子
(Shibata Akiko)



3

再診
近藤 恒夫
(Kondo Tsuneo)
再診
千野 健太郎
(Chino Kentarou)

再診
近藤 恒夫
(Kondo Tsuneo)

医療機関の方へ

医学生・初期・後期研修をお考えの皆様へ

当科の教育目標は、『関節リウマチをはじめとした種々のリウマチ性疾患、膠原病患者に、最良の医療を提供することと、そのような医療人を育成すること。』です。当科の特徴として、自己免疫・自己炎症を専門としながら、診断・鑑別にあたり、他科と連携を取りながら全身を診る必要があり総合内科医としても高い資質が求められます。関節リウマチなど筋骨格系の疾患は整形外科と、強皮症や乾癬性関節炎は皮膚科と、ANCA関連血管炎やループス腎炎は腎臓内科・血液浄化部と、膠原病間質性肺炎は呼吸器内科と、肺高血圧は心臓内科と、中枢神経ループスは神経内科と、炎症性腸疾患合併症例や膠原病に伴う消化管・肝病変は消化器・肝臓内科と、ステロイドに伴う代謝異常・骨粗鬆症は糖尿病内科などと連携し診療にあたります。幸い、埼玉医科大学総合医療センターは全ての科がそろい、高いレベルで他分野と情報交換することが可能です。医師としての最終的な将来像は、1.大学病院の教員、2.基幹病院の専門医、3.リウマチ・膠原病診療を大きな武器とした総合内科医としての開業医、いずれの道も選択可能です。

もし、少しでも興味がありましたら、いつでも気軽にご連絡ください。当科のHPも参照いただければと思います。

病診連携について

リウマチや膠原病などを疑う場合の患者様の紹介に関しましては、紹介状とともに外来受診いただければと思います。また、紹介いただいた患者様について精査後お返事させていただいておりますが、不十分な場合などお気軽に連絡いただければと思います。

また、リウマチ診療・教育などの病診連携などについて御意見・御相談があればお気軽に連絡ください。当院は川越市にあり、埼玉県全域、他県から受診される患者様もおりますが、ご自宅の近くで診療されたいという方は多くおられます。そのニーズを満たすためには病診連携は必要不可欠でありますので、お気軽にご意見・ご連絡いただければ幸いです。

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