当院では、医療サービスの質の向上を目的として満足度調査を毎年実施しております。ご協力くださった569名(外来294名、入院275名)の皆様への感謝とともに、令和5年度秋の調査結果をご報告いたします。
まず、当院に期待する医療については、外来、入院ともに救急医療または重篤な患者さんへの高度医療、専門的医療、地域医療機関との連携、がん医療が上位を占めていました。 中でも地域医療機関との連携につきましては、その重要性を強く認識しているところです。いずれの領域においても、当院単独で対応することは難しく、川越及び周辺の地域全体で、皆様の治療と療養を支える必要があることは申し上げるまでもありません。患者さんにとってより利用しやすく、かつ継続した機能的な支援を実現すべく努めてまいります。
施設面については病棟の改修工事が終わり改修前と比べ全体的に満足度が上昇しております。外来ではトイレについて多くのご意見をいただきました。今後、外来部門を含めた改修工事を予定しておりますが、少しでも快適に過ごしていただけるよう引き続き対応してまいります。またWi-Fiの通信環境についてもアップデートできるよう検討をしてまいります。
診察や会計の待ち時間に関するご指摘も多数いただきました。医療費あと払い決済システムなどの導入をいたしましたが、まだまだ工夫が必要と受け止めております。
そして、診察・接遇面では職員の対応について、あたたかいお言葉を賜り大変嬉しくそしてありがたく感じております。しかしながら、厳しいお言葉も頂戴しておりますので、なお一層気を引き締めてまいります。
以上、満足度調査の概略についてご報告申し上げました。病院は、人々が「好んで足を運ぶ場所」ではありません。しかし、患者さんやご家族、そして私ども職員にとっても人生の一幕を過ごす大切な場所であることも事実です。厳しい社会情勢が続く中ではございますが、皆さまともに「病気や怪我で大変だね、でも川越で良かったね」と思っていただけるような病院であるべく、そして地域の支えとなるべく努めてまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
病院長 別宮 好文