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令和2年度 患者満足度調査結果

アンケートご協力への御礼

当院では、医療サービスの質の向上を目的とした満足度調査を毎年実施し、4~5月に結果をお届けしております。しかし、昨春は4月7日に発令された初回の緊急事態宣言期間内であったことより、2019年秋の調査結果の掲示を差し控えざるを得ませんでした。今回、2020年秋の調査結果とあわせてご報告させて頂きます。改めて、ご協力下さった皆さまに心より感謝申し上げます。

それでは、アンケート結果の概略についてご報告申し上げます。

まず、病院の根幹をなす医療について。当院は、高度救命救急センター、総合周産期母子医療センター、地域がん診療連携拠点病院の指定を受けております。しかし、いずれの領域も、私どもが単独で対応させていただくことは不可能であり、川越および周辺の地域全体で皆さまの治療と療養を支える必要があることは申し上げるまでもありません。したがって、救急医療、専門的医療とともに地域連携への期待が今回も多く聴かれた点について、改めてその重要性を認識するとともに、まだまだ不十分であるというご指摘であると真摯に受け止めております。一方で、入退院支援に従事するスタッフが専門職であるソーシャルワーカーと協働する患者支援室のワンストップサービスに対して、少なからずあたたかいお言葉も頂きました。国からもアドバンス・ケア・プランニング(人生会議)の重要性が示されていますが、病であろうとなかろうと、お一人おひとりの当たり前の毎日こそがかけがえのないものであることは言うに及びません。その日々を守るために、より利用しやすくあたたかくかつ機能的な支援を実現すべく、地域の医療福祉機関とともに努めてまいります。

これに引き続き、がん診療、緩和ケア、周産期医療の充実が挙げられており、これらの分野においても地域の医療機関や住民の皆さまのお力添えを賜りながら、安心して暮らせる街づくりの一環を担ってまいる所存です。

次に、施設面について。数年来ご迷惑をおかけしている改修工事は終盤にさしかかりつつありますが、トイレや水回り、売店、食堂、駐車場についてのご指摘は例年通りでした。特に、食堂については、新型コロナウイルス感染拡大予防の観点から多大なるご迷惑をおかけしている状況が続いております。また、駐車場につきましても、県の要請に対応している関係上、さらなるご不便をおかけしております。大変申し訳ございませんが、これにつきましてはもうしばらくの間ご協力を賜われれば幸いです。一方、これもご指摘の多い外来の待ち時間や混雑の改善に向けて、スマートフォンのアプリをご利用いただけるようなシステムを整えつつあります。また、年々院内Wi-Fiの整備についてのご意見も増えておりますので、その必要性を受け止めつつ対応を検討してまいりたいと思います。

そして、接遇面について。職員の対応については全体的にあたたかいお言葉を賜り、大変嬉しくそしてありがたく感じております。しかしながら、当然、厳しいお言葉も頂戴しておりますので、なお一層気を引き締めてまいります。

 以上、今回の病院満足度調査の概略についてご報告申し上げました。病院は、ホテル、デパート、レストラン、テーマパークの様に人々が「好んで足を運ぶ場所」ではありません。しかしながら、患者さんにとってもご家族にとってもそして私ども職員にとっても、人生の一幕を過ごす大切な場でもあります。皆さまとともに「病気や怪我で大変だね、でも川越でよかったね」と思っていただけるような病院であるべく、そしてそういう街になるべく努めてまいりたいと考えております。

どうぞよろしくお願いいたします。そして、ありがとうございました。

病院長  堤 晴彦

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