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平成29年度 患者満足度調査結果

アンケートご協力への御礼

当院では、例年通り昨年の11月に満足度調査を実施いたしました。まず何よりも、972名(外来 647 名、入院 325 名)もの方々にご協力いただきましたことに、心より感謝申し上げます。

昭和60 年に開院した当院は、現在、老朽化の進んだ施設や設備を改修するとともに新たな建屋を増築しています。ご来院下さる皆さまに様々なご不便をおかけしておりますが、アンケートを通して伺ったご意見を反映しながら、地域の中核病院としてハード面ソフト面ともに充実させてまいりたいと考えております。

それでは、アンケート結果の概略についてご報告申し上げます。

まず、病院の根幹をなす医療について。当院は、高度救命救急センター、総合周産期母子医療センター、地域がん診療連携拠点病院の指定を受けております。しかし、いずれの領域も、私どもが単独で対応させていただくことは不可能であり、川越および周辺の地域全体で皆さまの治療と療養を支える必要があることは申し上げるまでもありません。したがって、救急医療、専門的医療に次いで、本年も地域医療機関との連携を期待する声が皆さまから多く聴かれた点は特筆すべきであり、逆に言えばまだまだ不十分であるというお声をいただいたものと受け止めております。これに引き続き、がん診療、緩和ケア、周産期医療の充実が挙げられており、これらの分野においても地域の医療機関や住民の皆さまのお力添えを賜りながら、安心して暮らせる街づくりの一環を担ってまいる所存です。

次に、施設面について。満足度が低かった項目は、トイレや水回り、売店、食堂、自動販売機などでした。現在、西側の下層階から順に改装が進み、新しくなった病棟では、病床数、照明、調度品などの工夫により従来に比べて心地よくお過ごしいただけているものと思われます。また、本館の二階にコンビニエンスストアとコーヒーショップが開店致しましたので、ぜひ「生活の風」を感じることのできる場としてご活用下さい。ただし、全ての改修が完了するまでには今しばらくのお時間を要します。それまでの間はハードの不備を職員のハートで補うように努めてまいりますので、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。また、例年同様に、駐車場の利便性についても多くのご意見を賜りました。駐車場は、放置車両や不法駐車などへの対策として有料化せざるを得ませんでしたが、路面の整備や空車状況表示盤の設置や係員の充実などにより、皆さまに少しでも気持ちよくご利用いただけるように心がけてまいります。

そして、接遇面について。職員の対応そのものについては全体的にあたたかいお言葉を賜り、大変嬉しくそして有難く感じております。しかしながら厳しいお言葉も頂戴しておりますので、なお一層の努力を怠らぬよう気を引き締めてまいります。一方、外来診察や会計の待ち時間に関してはご迷惑をおかけする場面が多く、満足度が低くなっております。待ち時間をご活用いただける様にと1階のエレベーター前で月に 2 回開催している「健康に役立つお話」は、一昨年からがん相談支援センターの協力を得て内容を充実させております。また、本館の三階にがん文庫を開設致しましたので、蔵書数に限りはございますが、ひと時の休息や語らいの場としてご利用いただければ幸いです。その他、アプリを用いた診察の呼び出し方法の工夫、会計の動線の工夫など、改築にあわせて外来機能全体の再構築を検討してゆく予定となっております。

以上、今回の病院満足度調査の概略についてご報告申し上げました。病院は、ホテルやテーマパークの様に人々が「好んで足を運ぶ場所」ではありません。しかしながら、心身の疾病や外傷に対応するという機能のみならず、患者さんにとってもご家族にとってもそして私ども職員にとっても、人生の一幕を過ごす大切な場でもあります。その時をその思いを大切に過ごしていただけるように、職員一同これからも皆さまの声に耳をすましてまいりたいと思います。

今回のアンケートに関して、多くの方にご協力賜りましたことに改めて感謝申し上げます。どうもありがとうございました。

病院長  堤 晴彦

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