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2022年5月19日更新

ご挨拶

泌尿器科は、尿路(腎・尿管・膀胱・尿道)、男性生殖器(前立腺・精巣・精巣上体・陰茎・陰嚢)と副腎を担当し、これらの臓器に発生するほぼ全ての疾患を診療対象としています。悪性腫瘍、尿路結石と感染症、排尿障害に加え精巣捻転症のような救急疾患も担当します。外科的治療は無論、薬物治療、放射線治療を始めとした多彩な治療を駆使して治療に当たっています。

これら泌尿器科疾患全般に対して、高度な専門的治療を提供しています。腎摘除、腎尿管全摘、副腎摘除は身体に負担の少ない腹腔鏡下手術を選択可能です。

[転移のない腎癌]では、身体への負担を少なく、機能温存を重視して、かつ確実な根治手術を行うために、腹腔鏡下手術・腎機能温存手術(腎部分切除術)を積極的に施行しています。[転移のある腎癌]に対しては、最新の免疫療法(オプジーボなど)と分子標的治療を中心に集学的治療を実践しています。[進行した腎盂・尿管・膀胱癌]では化学療法、免疫療法(キイトルーダなど)、放射線治療、手術療法を組み合わせた集学的治療により良好な結果を得ています。[前立腺癌]に対する前立腺全摘では、腹腔鏡下小切開手術に加え、ロボット支援腹腔鏡下手術(ダビンチXiシステム)が2020年10月から稼働します。切らずに治す治療法としてハイドロゲルスペーサー(SpaceOAR)を併用した強度変調照射IMRT、高線量率組織内照射(HDR)等から最適な治療をご提案します。[進行前立腺癌]の治療は急速に進歩しており、最先端のホルモン療法、ラジウム内照射治療などに加え、国際治験もご紹介できる体制を整えています。[尿路結石症]では内視鏡手術と体外衝撃波治療に、救急疾患である[精巣捻転症]では迅速な対応と血流改善の工夫による精巣温存に積極的に取り組んでいます。

我々泌尿器科医は、日進月歩の最先端治療を積極的に取り入れ、「病気を治したい」という患者さんのお気持ちに応えることができるよう、日々最善を尽くし診療を行っていきます。

2020年9月

当科の診療について

泌尿器科疾患全般の診療を担当しています。特に泌尿器科悪性腫瘍、尿路結石症、排尿障害を3本柱と考え、専門的・先進的治療に取り組んでいます。

1. 悪性腫瘍

悪性腫瘍の治療は進行度に応じて、以下の基本方針に基づいて、多彩な治療選択肢を提案しています。

1) 限局がん
ステージ1, 2の限局癌は、根治と機能の温存、身体への負担の最小化を目標とします。手術では、腹腔鏡下手術とロボット支援腹腔鏡下手術が、従来の開放手術、腹腔鏡下小切開手術に加わり、選択肢を広げています。放射線治療は放射線腫瘍科と緊密な連携を取り、テーラーメイドな治療方針を決定しています。
2) 局所進行癌
ステージ3の局所進行癌では、手術・放射線による局所治療と全身治療を適宜組み合わせて、根治の可能性を追求します。前立腺癌では、ハイドロゲルスペーサーを併用した強度変調放射線治療(IMRT)、高線量率組織内照射療法(HDR)といった最新治療も取り入れています。一部の浸潤性膀胱癌では化学放射線療法±膀胱部分切除による膀胱温存治療を実施しています。
3) 進行癌
ステージ4の進行癌では、免疫療法、化学療法、ホルモン療法などを効果的に実施しつつ必要に応じて局所治療を加えた集学的治療により、生活の質を維持した長期の生存を目指します。腎癌、尿路上皮癌には最先端の免疫療法を活用しています。前立腺癌では、骨転移に対するラジウム223治療、各種の新規ホルモン療法薬の活用はいうまでもなく、国際治験への参加も可能です。標準治療での治療困難例では、ゲノム診療を活用し、新規治療薬の探索も積極的に行っています。

2. 尿路結石症

尿路結石の治療では、経尿道的腎尿管結石破砕術、経皮的腎結石破砕術、その両者の複合手術(ECIRS)、体外衝撃波結石砕石術(ESWL)から、患者さんのご病状に最適な治療法を選択しています。

3. 排尿障害

前立腺肥大症、神経因性膀胱などによる排尿障害に対して、超音波検査・尿流動態検査等によって十分に病態を把握して、薬物療法や手術療法を行います。

4. 外来受診について

外来は日曜、祝祭日を除く月~土曜日で、予約診療を基本としています。初診の方の受付時間は午前8時30分~午前11時00分です。紹介状を持って初診されることを強くお勧めします。検診結果など過去の医療情報も重要です。現在内服中のお薬がある場合は、お薬または、お薬手帳を持参ください。セカンドオピニオンも随時お受けしています。

外来診療全般に対するお問い合わせ先
泌尿器科外来 TEL 049-228-3672

対象疾患

  • 腎癌
  • 腎盂癌
  • 尿管癌
  • 前立腺癌
  • 褐色細胞腫
  • 原発性アルドステロン症
  • クッシング症候群
  • 副腎癌
  • 膀胱癌
  • 精巣癌
  • 陰茎癌
  • 前立腺肥大症
  • 精巣捻転症
  • 腎結石症
  • 尿管結石症
  • 膀胱結石症
  • 尿道狭窄症
  • 腹圧性尿失禁
  • 過活動膀胱
  • 間質性膀胱炎
  • 陰嚢水腫
  • 陰茎折症
  • 持続勃起症
  • 腎盂腎炎
  • 膀胱炎
  • 膿腎症
  • 精巣上体炎
  • 前立腺炎
  • 尿道炎
  • 精巣垂捻転症
  • 尿膜管膿瘍
  • 水腎症
 

対象となる症状

  • 血尿
  • 排尿時痛
  • 下腹部痛
  • 腰背部痛
  • 排尿困難
  • 頻尿
  • 尿意切迫感
  • 残尿感
  • 尿失禁
  • 陰嚢腫大
  • 陰嚢痛
  • 血精液症
 

診療実績

2021年
総数 内訳
前立腺全摘(前立腺癌) 73
ロボット支援下 73
開腹手術 0
根治的腎摘除(腎癌) 32
腹腔鏡下 24
開腹手術 8
腎部分切除(腎癌) 17
腹腔鏡下 14
開腹手術 3
腎尿管全摘(腎盂尿管癌) 21
腹腔鏡下 17
開腹手術 4
開腹手術 3
膀胱全摘(膀胱癌) 13
ロボット支援下 6
開腹手術 7
膀胱部分切除(膀胱癌) 3
経尿道的膀胱腫瘍切除(膀胱癌) 143
副腎摘除(副腎腫瘍) 8
腹腔鏡下 8
開腹手術 0
尿膜管摘除 5
腹腔鏡下 0
開腹手術 5
結石手術(尿路結石) 155
経尿道的腎尿管砕石 65
経皮的腎尿管砕石 16
体外衝撃波砕石 64
経尿道的膀胱砕石 10
前立腺肥大・精巣手術 17
経尿道的前立腺切除 9
高位精巣摘除 6
精巣捻転修復術 2
腎瘻・尿管ステント 324
経皮的腎瘻造設 58
尿管ステント 256
経皮膀胱瘻造設 10
生検 201
前立腺生検 187
腎腫瘍生検 14

診療スタッフ

氏名 資格 職位 専門分野 認定資格
川上 理
(かわかみ さとる)
泌尿器科スタッフ001
教授 診療部長
運営責任者
前立腺癌
尿路生殖器癌
日本泌尿器科学会専門医・指導医
がん治療認定医
腹腔鏡下小切開手術(ミニマム創内視鏡下手術)施設基準医
岡田 洋平
(おかだ ようへい)
泌尿器科スタッフ002
准教授 教育主任
埼玉医科大学医学教育センター川越副ブランチ長(兼任)
尿路生殖器癌
経尿道的内視鏡手術
日本泌尿器科学会専門医・指導医
がん治療認定医
腹腔鏡下小切開手術(ミニマム創内視鏡下手術)施設基準医
矢野 晶大
(やの あきひろ)
泌尿器科スタッフ003
准教授 医局長
研究主任
尿路生殖器癌
前立腺癌
内視鏡外科手術
ロボット支援手術
日本泌尿器科学会専門医・指導医
がん治療認定医
泌尿器腹腔鏡認定医
竹下 英毅
(たけした ひでき)
泌尿器科スタッフ004
講師 外来医長
結石センター長
尿路生殖器癌
排尿障害
急性陰嚢症
ロボット支援手術
日本泌尿器科学会専門医・指導医
がん治療認定医
泌尿器ロボット支援手術プロクター認定医
北山 沙知
(きたやま さち)
泌尿器科スタッフ005
助教 尿路生殖器癌
癌ゲノム
日本泌尿器科学会専門医・指導医
がん治療認定医
中山 貴之
(なかやま たかゆき)
泌尿器科スタッフ006
助教 尿路生殖器癌
腫瘍免疫
ロボット支援手術
日本泌尿器科学会専門医・指導医
腹腔鏡下小切開手術(ミニマム創内視鏡下手術)施設基準医
香川 誠
(かがわ まこと)
泌尿器科スタッフ007
助教 病棟医長 尿路生殖器癌
癌ゲノム
内視鏡外科手術
日本泌尿器科学会専門医・指導医
がん治療認定医
立花 康次郎
(たちばな こうじろう)
泌尿器科スタッフ008
助教 一般泌尿器
尿路結石手術
日本泌尿器科学会専門医
新井 昌弘
(あらい まさひろ)
泌尿器科スタッフ009
専攻医 一般泌尿器
平田 渉
(ひらた わたる)
泌尿器科スタッフ010
専攻医 一般泌尿器
諸角 誠人
(もろずみ まこと)
泌尿器科スタッフ011
客員教授 尿路生殖器癌
精巣癌
尿路結石手術
日本泌尿器科学会専門医・指導医
がん治療認定医
内分泌代謝科(泌尿器科)専門医

外来担当医表

泌尿器科
  月曜日
Monday
火曜日
Tuesday
水曜日
Wednesday
木曜日
Thursday
金曜日
Friday
土曜日
Saturday
午前
初診
(交替制)
(交替制)
(交替制)
(交替制)
(交替制)
(交替制)
再診
竹下 英毅
(Takeshita Hideki)
川上 理
(Kawakami Satoru)
矢野 晶大
(Yano Akihiro)
岡田 洋平
(Okada Yohei)
北山 沙知
(Kitayama Sachi)

中山 貴之
(Nakayama Takayuki)

川上 理
(Kawakami Satoru)
香川 誠
(Kagawa Makoto)
五十嵐 大介
(Igarashi Daisuke)



平田 渉
(Hirata Wataru)



初診の患者さんは診療情報提供書をご持参下さい。

医療機関の方へ

医学生・研修医の方へ
急速な高齢化が進行している現在では、悪性腫瘍・尿路結石・排尿障害など泌尿器科専門医のニーズは増大しています。当科では豊富でバラエティのある臨床症例をもとに、世界中どこでも通用する泌尿器科の総合的な臨床能力を身につけ、さらに患者さんに役立つ臨床研究を行うことのできるScientific surgeonの育成を目指しています。
とくに、強みとして
  • 川越は埼玉県第3位の人口の都市で、観光地としても外国人の方にも最近注目されています。地域の中核の大学病院ですので、多くの患者さんが来院され幅広く多数の診療経験を積むことができます。
  • 総合医療センターですので、ひとつの分野に専門特化することなく、守備範囲広く診療します。
  • 手術をはじめ、学会発表・論文作成等でも、面倒見のよいスタッフが揃っています。

臨床を中心とした泌尿器科診療に興味のある前期・後期研修医の方あるいは医学生の方がいらっしゃいましたら、ぜひ遠慮なく当科までご連絡ください(医局長 : office@smcurology.com)。いつでも人手が不足している状況ですので、川越で私たちと一緒に汗をかいてくれる方をお待ちしております。研修終了後の方の入局も、もちろん歓迎します。

近年の当教室の学会・論文などの発表
前立腺癌・尿路上皮癌・腎癌の新しい腫瘍マーカーの研究、進行前立腺癌・尿路癌の特徴や最適な治療法に関する研究、精巣捻転症のまだ知られていない特徴についての臨床研究など、オリジナルな研究を行っております。埼玉医科大学ゲノム医学研究センター遺伝子情報制御部門とのがん幹細胞に関する共同研究も行なっており、患者さんに役立つ研究結果が得られるよう努力しています。
 また、当科の豊富な臨床症例から、若手を中心に症例報告を多数行っております。学会発表・論文作成の指導体制も整っております。
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