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泌尿器科

2020年3月13日更新

ご挨拶

泌尿器科が取り扱う臓器は、尿の通り道である尿路(腎・尿管・膀胱・尿道)、男性生殖器(前立腺・精巣・精巣上体・陰茎・陰嚢)、そしてホルモン産生臓器の副腎と多岐に渡ります。また、癌のような悪性腫瘍から感染症・結石・排尿障害・尿失禁などの良性疾患、そして精索捻転のような救急疾患まで幅広くその治療も薬物療法、放射線治療あるいは手術療法と多種多様です。

埼玉医科大学総合医療センター泌尿器科はすべての泌尿器科疾患に対応できるように診療を行っています。腎癌では手術治療を主体に各種薬物療法を行い、腎盂癌・尿管癌・膀胱癌を含む尿路上皮癌では薬物療法・放射線治療・手術療法を組み合わせた集学的治療により良好な結果を得ています。

また、前立腺癌も年齢、臨床病期に応じたテーラーメイドの治療が選択できます。特に放射線治療は通常の体外照射だけではなく、強度変調照射(IMRT)や前立腺内照射として高線量率前立腺照射(HDR)を行っています。これら悪性腫瘍手術を含む手術全般で低侵襲化を図っており、悪性腫瘍に対して小切開手術、良性疾患である尿路結石症では内視鏡手術(経皮的および経尿道的尿路結石砕石術)に積極的に取り組んでいます。

さらに救急疾患である精索捻転では迅速な対応による精巣温存を目指しています。尿失禁もメッシュのような異物による合併症を未然に防ぐため、患者さん本人の筋膜を使用した筋膜ハンモック術を行っています。

医療は日進月歩で進んでおります。時代の流れに取り残されることのないように自己研鑽を努めるとともに、「病気を治したい」という患者さんのお気持ちに応えることができるよう私達は日夜、最善を尽くし診療を行っていきます。

当科の診療について

泌尿器科疾患全般の診療を担当しています。特に泌尿器科悪性腫瘍、尿路結石症、排尿障害を3本柱と考え、専門的・先進的治療に取り組んでおります。

泌尿器科悪性腫瘍に対する治療では、根治を重視します。開放手術のほか腹腔鏡下小切開手術(ミニマム創手術)も行います。従来の標準的治療のほか、転移性腎癌や転移性尿路癌に対する免疫チェックポイント阻害薬(ニボルマブ、イピリムマブ、ペムブロリズマブ)、前立腺癌骨転移に対するラジウム223治療といった最新治療も取り入れております。また、浸潤性膀胱癌への低容量シスプラチン併用放射線療法±膀胱部分切除による膀胱温存治療、局所進行前立腺癌への高線量前立腺組織内照射療法(High Dose rate Radiation therapy; HDR)といったユニークな集学的治療も、放射線腫瘍科の協力のもとに行うことができます。

尿路結石症に対する治療として、経尿道的腎尿管結石破砕術、経皮的腎結石破砕術、両者を組み合わせて行う手術(Endoscopic Combined IntraRenal Surgery:ECIRS)、体外衝撃波結石砕石術(ESWL)があり、患者さんのご病状に最適な治療法を選択します。

前立腺肥大症、神経因性膀胱などによる排尿障害に対して、超音波検査・尿流動態検査等によって十分に病態を把握して、薬物療法や手術療法を行います。女性の腹圧性尿失禁に対しては、過去に当科で開発した筋膜ハンモック法(山田法)を行っており、人工材料を用いない治療のオプションとしています。

外来の受付時間は午前8時30分から午前11時00分です。初診の方は、出来る限り月曜日から金曜日の午前11時までに、かかりつけの先生からの紹介状を持参のうえ、受診をお願いします。紹介状のない初診の方は、原則お断りしていますのでご注意ください。現在内服中のお薬がある場合は、お薬または、お薬手帳など内容のわかるものをお持ちください。

外来診療全般に対するお問い合わせ先
泌尿器科外来 TEL 049-228-3672

対象疾患

  • 腎癌
  • 腎盂癌
  • 尿管癌
  • 前立腺癌
  • 褐色細胞腫
  • 原発性アルドステロン症
  • クッシング症候群
  • 副腎癌
  • 膀胱癌
  • 精巣癌
  • 陰茎癌
  • 前立腺肥大症
  • 精巣捻転症
  • 腎結石症
  • 尿管結石症
  • 膀胱結石症
  • 尿道狭窄症
  • 腹圧性尿失禁
  • 過活動膀胱
  • 間質性膀胱炎
  • 陰嚢水腫
  • 陰茎折症
  • 持続勃起症
  • 腎盂腎炎
  • 膀胱炎
  • 膿腎症
  • 精巣上体炎
  • 前立腺炎
  • 尿道炎
  • 精巣垂捻転症
  • 尿膜管膿瘍
  • 水腎症
 

対象となる症状

  • 血尿
  • 排尿時痛
  • 下腹部痛
  • 腰背部痛
  • 排尿困難
  • 頻尿
  • 尿意切迫感
  • 残尿感
  • 尿失禁
  • 陰嚢腫大
  • 陰嚢痛
  • 血精液症
 

診療実績

2018年
手術総数(ESWL・前立腺生検を除く) 705
主な手術術式
腎摘除 45
腎部分切除 11
腎尿管全摘除 22
膀胱全摘除 23
経尿道的膀胱腫瘍切除(TURBT) 163
前立腺全摘除(RRP) 38
副腎摘除 9
経尿道的前立腺切除(TURP) 16
経皮的腎結石破砕(PNL) 4
経尿道的腎尿管結石破砕(TUL) 90
ECIRS(PNL+TUL) 9

診療スタッフ

氏名 資格 職位 専門分野 認定資格
川上 理
(かわかみ さとる)
泌尿器科スタッフ002
教授 診療部長
研究主任
前立腺癌
尿路生殖器癌
前立腺肥大症
日本泌尿器科学会専門医・指導医
がん治療認定医
腹腔鏡下小切開手術(ミニマム創内視鏡下手術)施設基準医
諸角 誠人
(もろずみ まこと)
泌尿器科スタッフ001
准教授 運営責任者
教育主任
結石センター長
尿路生殖器癌
精巣癌
尿路結石手術
日本泌尿器科学会専門医・指導医
がん治療暫定教育医
がん治療認定医
内分泌代謝科(泌尿器科)専門医
岡田 洋平
(おかだ ようへい)
泌尿器科スタッフ003
講師 外来医長
医局長
尿路生殖器癌
経尿道的内視鏡手術
日本泌尿器科学会専門医・指導医
がん治療認定医
腹腔鏡下小切開手術(ミニマム創内視鏡下手術)施設基準医
矢野 晶大
(やの あきひろ)
泌尿器科スタッフ009
講師 尿路生殖器癌
前立腺癌
日本泌尿器科学会専門医・指導医
がん治療認定医
竹下 英毅
(たけした ひでき)
泌尿器科スタッフ004
講師 病棟医長 尿路生殖器癌
排尿障害
急性陰嚢症
日本泌尿器科学会専門医・指導医
がん治療認定医
腹腔鏡下小切開手術(ミニマム創内視鏡下手術)施設基準医
香川 誠
かがわ まこと
泌尿器科スタッフ006
助教 尿路生殖器癌 日本泌尿器科学会専門医
がん治療認定医
杉山 博紀
(すぎやま ひろのり)
泌尿器科スタッフ007
助教 一般泌尿器
尿路結石内視鏡手術
日本泌尿器科学会専門医
立花 康次郎
(たちばな こうじろう)
泌尿器科スタッフ009
助教 一般泌尿器
尿路結石内視鏡手術

外来担当医表

泌尿器科
  月曜日
Monday
火曜日
Tuesday
水曜日
Wednesday
木曜日
Thursday
金曜日
Friday
土曜日
Saturday
2
竹下 英毅
(Takeshita Hideki)
香川 誠
(Kagawa Makoto)
矢野 晶大
(Yano Akihiro)
岡田 洋平
(Okada Yohei)
立花 康次郎
(Tachibana Kojiro)
交替制
3
杉山 博紀
(Sugiyama Hironori)
諸角 誠人
(Morozumi Makoto)
川上 理
(Kawakami Satoru)
川上 理
(Kawakami Satoru)
諸角 誠人
(Morozumi Makoto)
5
初診
交替制
初診
交替制
初診
交替制
初診
交替制
初診
交替制

初診の患者さんは紹介状の持参をお願いします。

医療機関の方へ

医学生・研修医の方へ
急速な高齢化が進行している現在では、悪性腫瘍・尿路結石・排尿障害など泌尿器科専門医のニーズは増大しています。当科では豊富でバラエティのある臨床症例をもとに、世界中どこでも通用する泌尿器科の総合的な臨床能力を身につけ、さらに患者さんに役立つ臨床研究を行うことのできるScientific surgeonの育成を目指しています。
とくに、強みとして
  • 川越は埼玉県第3位の人口の都市で、観光地としても外国人の方にも最近注目されています。地域の中核の大学病院ですので、多くの患者さんが来院され幅広く多数の診療経験を積むことができます。
  • 総合医療センターですので、ひとつの分野に専門特化することなく、守備範囲広く診療します。
  • 手術をはじめ、学会発表・論文作成等でも、面倒見のよいスタッフが揃っています。

臨床を中心とした泌尿器科診療に興味のある前期・後期研修医の方あるいは医学生の方がいらっしゃいましたら、ぜひ遠慮なく当科までご連絡ください(医局長 岡田: okada@saitama-med.ac.jp)。いつでも人手が不足している状況ですので、川越で私たちと一緒に汗をかいてくれる方をお待ちしております。研修終了後の方の入局も、もちろん歓迎します。

近年の当教室の学会・論文などの発表
前立腺癌・尿路上皮癌・腎癌の新しい腫瘍マーカーの研究、進行前立腺癌・尿路癌の特徴や最適な治療法に関する研究、精巣捻転症のまだ知られていない特徴についての臨床研究など、オリジナルな研究を行っております。埼玉医科大学ゲノム医学研究センター遺伝子情報制御部門とのがん幹細胞に関する共同研究も行なっており、患者さんに役立つ研究結果が得られるよう努力しています。
 また、当科の豊富な臨床症例から、若手を中心に症例報告を多数行っております。学会発表・論文作成の指導体制も整っております。
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