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がん診療支援室

2019年7月12日更新

ご挨拶

がん診療支援室は、当院のがん診療の充実ならびにがん診療にかかわる地域連携の推進を図る目的で設置された部門です。

平成18年6月にがん対策基本法が成立し、がん対策基本推進計画として、がんの予防及び早期発見の推進、がん医療の均てん化の促進、医師医療従事者医療機関研究の推進等が掲げられました。また、平成30年3月にがん対策基本推進計画が見直され、適切な医療を受けられる体制の構築、がんゲノム医療の提供体制、社会環境の整備等を進めていくことが求められています。これらを背景に、当院は2007年1月に地域がん診療連携拠点病院、2018年4月にはがんゲノム医療連携病院に指定されています。がん診療支援室では、診療科および臓器横断的にがん診療が遂行できるよう、院内各部署間の調整、患者さんの支援体制、院内・地域医療機関の医療関係者のがん診療への理解の向上等に関する活動を院内外で行っています。医師、看護師、薬剤師、ソーシャルワーカー、事務系職員等のスタッフ一同が、質の高いがん診療を受けて頂けるよう、一丸となって運営しています。

当院のがん診療について

地域がん診療連携拠点病院の指定と活動内容

指定要件は診療体制においては1)集学的治療の提供体制および標準的治療の提供、2)化学療法・放射線療法・緩和ケアの提供、3)病病連携の協力体制、等を整備することです。専門的医師、メディカルスタッフの配置も重要であり、相談支援センターによる情報収集提供体制の整備も求められています。さらに院内がん登録の推進が必須の項目として加えられています。これらの用件を満たし、その体制を維持し、がん診療連携拠点病院としての責務を担うべく平成20年4月に室員12名でがん診療支援室が発足し、業務内容の増大に合わせて室員の増員を行った結果、現在は多職種からなる18名の室員で運営されてます。

当室は各診療科や各部門、ならびに事務部門との緊密な連携のもと、がん診療連携拠点病院として必須である各事業の推進、院内がん診療の充実を図っています。

また、当院は年間約2700名前後の院内がん登録が行われている埼玉県内の有数の地域がん診療拠点病院であり、総合病院である当院の特色を生かしたがん診療を展開すべく、その活動のサポートを継続的に行っています。

がんゲノム医療連携病院の指定と活動内容

「がん」は様々な遺伝子の異常が積み重なることで発症し、その遺伝子の異常は個々の患者さんごとに異なることが近年の研究により判ってきました。  がんゲノム医療とは、一人ひとりのがんの個性(原因)を明らかにし、患者さんに、より適した治療薬の情報をご提供する次世代のがん治療です。 遺伝子レベルでご自身のがんを知ることは、治療薬などの治療方針の選択に役立ち、副作用の軽減や病状の緩和などが期待できます。なお、医療を受けられるのは、標準治療を終えた方や、治療法がない方が対象となります。

当院は、がんゲノム医療の対象となる患者さんの「がんの組織など検体を採取し、がんゲノム医療中核拠点病院(慶應義塾大学病院)と連携を諮り、次世代シークエンサーと呼ばれる解析装置を使って、がんの原因となっている遺伝子変異を特定し、担当医が専門家と相談して、治療法を決める体制(プレシジョン・メデイスン)を整備します。腫瘍の遺伝子パネル検査では、解析過程で遺伝性腫瘍がみつかったり、疑われたりすることがあります。その場合には遺伝相談室と連携をとることで、適切な対応をとります。

主な活動

  1. がん診療支援室会議の開催
    地域がん診療連携拠点病院としての責務の遂行について検討するための会議を行っています。
  2. 市民公開講座の開催
    毎年7~8月に1回、がんに関する公開講座を行っています。
  3. 医療関係者向け研修会、講演会の開催
    1. 緩和ケア研修会(1回/年)
    2. がん診療支援室主催講演会(3回/年開催)
    3. 地域がん診療連携拠点病院必修研修会〈放射線療法および化学療法の理解〉(1回/年)
    4. がん看護セミナー(3~4回/年)、オンコロジーナース養成研修(1回/年)、ELNEC-Jコアカリキュラム看護師養成研修(1回/年)等の開催協力
    5. 埼玉県がん薬物療法研修会(2回/年)開催協力
  4. 音楽療法士によるプチ演奏会を、緩和ケアチームと共催で各階フロアーで開催(2~3回/年)
  5. 院内がん登録
  6. がん患者・家族の会開催(8月を除いて、1回/月開催)
  7. 患者図書室(かしの木文庫・談話室)の運営および管理
  8. 埼玉県がん診療連絡協議会出席(2回/年)
  9. がん診療連携拠点病院ホームページの更新
  10. がん地域連携クリティカルパス運用協力

がんに関する市民公開講座

がんに関する市民公開講座を、毎年1回かわごえクリニック、またはウェスタ川越において開催しています。第1回~第9回開催記録につきましては、下表をご覧ください。

<市民公開講座、第1回~第9回開催記録>
開催日 場所 内容 参加人数
第1回 2009/7/11(土) かわごえクリニック
(6階大会議室)
・特別講演 「家で患者をみ(診・看)るということ」
・パネルディスカッション 「生活の視点から、がん治療を見つめ直す」
在宅診療所、訪問看護、薬剤師、ソーシャルワーカー、患者・家族の立場からの立場から
91名
第2回 2010/7/31(土) かわごえクリニック
(6階大会議室)
・特別講演 「がん患者さんと家族の心のケア」
・ミニ講演1「私達の身の回りにある緩和ケアについて」
・ミニ講演2 「自宅だから こそできること~手を取り合ってささえましょう~」
・ミニ講演3 「心と体に素敵な笑顔を~緩和ケアにおけるリラクゼーション法のご紹介~」
67名
第3回 2011/7/9(土) かわごえクリニック
(6階大会議室)
テーマ:「埼玉医科大学総合医療センターでのがん診療支援‐がん診療をどのようにして支えるか‐」
・講演1「当院での肺がんの診断から治療までの流れ」
・講演2「がん診療における医療費について」
・講演3「がん患者の在宅支援について」
・講演4「がんのリハビリテーションの概要」
59名
第4回 2012/7/7(土) かわごえクリニック
(6階大会議室)
・ミニ講演1「食事を味わう喜びを?患者さんへの食事支援についてー」
・ミニ講演2「栄養と運動?リハビリテーションの視点からー」
・特別講演:「がん治療を栄養・食事でサポート?がん患者さんが健やかにすごすためにー」
85名
第5回 2013/8/24(土) かわごえクリニック
(6階大会議室)
・基調講演「在宅ケアの不思議な力~どんな時でも命は輝く~」
・パネルディスカッション 「おうちに帰ろう~がん患者さんが自分らしく生きるためには~」
クリニック医師、訪問看護ステーション看護師、病院看護師、社会福祉士
73名
第6回 2014/7/26(土) かわごえクリニック
(6階大会議室)
・基調講演 「誰でもわかるがんの鎮痛講座」
・シンポジウム 「~がんの痛みQ&~」
放射線治療医、がん性疼痛看護認定看護師、緩和薬物療法認定薬剤師の立場から
55名
第7回 2015/8/22(土) かわごえクリニック
(6階大会議室)
・ミニ講演 「当院のがん患者さんの就労支援相談について」
・基調講演 「がんとともに働く~知っておきたい就労とお金に関する制度~」
45名
第8回 2016/7/16(土) ウェスタ川越
活動室1.2
・導入講演「喫煙と呼吸器疾患」
・基調講演「世界にひとつだけの健康エンターテイメント唄って禁煙、笑って卒煙、踊って救命」
60名
第9回 2017/7/29(土) 埼玉医科大学
総合医療センター
5階大講堂
・講演1 「親と子で学ぶ-家族でがんととももに過ごすことを目指して-」
・講演2 「パパ・ママ、ぼくも心配しているよ~がん患者さんのこどもへのサポートを考える」
62名

がん診療支援室主催講演会について

当院は年に3回、がん医療の質の向上を目的として、医師のみならず、医療従事者向けの講演会を開催しています。第1回~31回までの開催につきましては、下表をご覧ください。

<がん診療支援室主催講演会、第1回~第31回開催記録>
開催日 開催場所 講演タイトル 参加人数
第1回 H20年3月5日(水) 大講堂 プロスタグランディン合成酵素(COX-2) 69名
第2回 H20年5月14日(水) 大講堂 がん診療における放射線治療の役割 79名
第3回 H20年9月17日(水) 小講堂 非小細胞肺癌の外来化学療法 53名
第4回 H20年10月22日(水) 小講堂 乳がん化学療法の現状 69名
第5回 H21年5月20日(水) 小講堂 子宮体癌の治療-up to date- 49名
第6回 H21年11月18日(水) 小講堂 胃癌の内視鏡治療 47名
第7回 H22年2月17日(水) 小講堂 当院における肝癌治療の現況 50名
第8回 H22年5月25日(水) 大講堂 前立腺癌診療2010アップデート 38名
第9回 H22年10月27日(水) 大講堂 聴くことから始まるスピルチュアル・ケア 97名
第10回 H23年2月9日(水) 小講堂 造血腫瘍の診断 63名
第11回 H23年7月12日(火) 大講堂 出会いは人生の宝 137名
第12回 H23年11月8日(火) 大講堂 食道癌診断における最先端 65名
第13回 H24年2月13日(月) 大講堂 前立腺癌の放射線治療:高精度治療による 72名
第14回 H24年6月8日(金) 大講堂 今、改めて緩和ケアを考える 109名
第15回 H24年10月3日(水) 大講堂 がん検診のエビデンス-科学的根拠とは何か 67名
第16回 H25年2月13日(水) 大講堂 子宮頸癌に対する放射線の治療 93名
第17回 H25年6月8日(金) 大講堂 がんと就労  60名
第18回 H25年10月31日(木) 大講堂 地域でがん患者さんを支えるー私たちの町の緩和ケア 75名
第19回 H26年2月5日(水) 大講堂 組織を動かす力 73名
第20回 H26年6月4日(水) 大講堂 遺伝性腫瘍の遺伝子診断-
遺伝性乳癌卵巣癌と遺伝性大腸癌を中心に
94名
第21回 H26年11月12日(水) 大講堂 乳がんを経験して学んだこと 65名
第22回 H27年2月18日(水) 大講堂 進行・終末期のがん患者と家族を支えるコミュニケーション
~「偽りの希望」という名の重罪~
169名
第23回 H27年5月26日(火) 大講堂 1.入院患者の麻薬自己管理について
2.ここまでできる突出痛看護
3.突出痛、広がるアプローチ
フェンタニルレスキューを現場で活かすには
175名
第24回 H27年11月14日(水) 大講堂 がん哲学外来~医療の協働体~ 97名
第25回 H28年2月19日(金) 大講堂 大学病院で看取るということ~緩和ケアチームとして~ 78名
第26回 H28年5月25日(水) 大講堂 悪性腫瘍患者の栄養管理はどうする? 106名
第27回 H28年10月12日(水) 大講堂 大丈夫だよ、がんばろう  266名
第28回 H29年2月7日(水) 大講堂 あなたが住む街のひとひらに~緩和ケアがもつ可能性~ 102名
第29回 H29年5月17日(水) 大講堂 がん性疼痛の緩和~疼痛のメカニズムからのアプローチ~ 94名
第30回 H29年9月27日(水) 大講堂 臨床で活かすアピアランスケア~その意義とエビデンス 54名
第31回 H30年2月21日(水) 大講堂 どのようにがん患者さんの意思決定を支援するか?
-行動科学を用いた意思決定支援の方法ー
91名

患者図書室(かしの木文庫・談話室)について

患者図書室(かしの木文庫・談話室)は、平成29年9月から開設しました。
書籍の閲覧、インターネット回線もござます。お気軽にお立ち寄りください。
場所は本館3階外来化学療法センター向かいにございます。

かしの木は川越市の樹木です。「かし」は、四季を通じて市民生活にうるおいを与えてくれる常緑樹で、古くからこの地方の土壌に根を下ろし、屋敷などの防風林・防災林としてなじみの深い木です。また、材質が堅いため鍬(くわ)や鋤(すき)などの農具の柄としても用いられ、市民の暮らしを支える役割を果たしてくれているということです。

当院の患者図書室も、川越のかしの木のように、川越市及び近隣地域の患者さんならびにそのご家族に根ざしたお手伝いが出来ればと考え、【患者図書室(かしの木文庫・談話室)】と命名 しました。詳細は下記をご参照ください。

患者図書室(かしの木文庫・談話室)について

診療スタッフ

氏名 資格 職位
室長(兼任) 石田 秀行
(いしだ ひでゆき)
医師 院長補佐
消化管・一般外科教授
副室長(兼任) 髙橋 健夫
(たかはし たけお)
医師 放射線腫瘍科教授
副室長(兼任) 植松 和嗣
(うえまつ かずつぐ)
医師 呼吸器内科教授
室員(兼任) 堀江 憲夫
(ほりえ のりお)
医師 歯科口腔外科教授
室員(兼任) 川上 理
(かわかみ さとる)
医師 泌尿器科准教授
室員(兼任) 儀賀 理暁
(ぎか まさとし)
医師 呼吸器外科・緩和医療科准教授
緩和医療推進室室長
室員(兼任) 諸田 一雄
(もろた かずお)
事務部局長
室員(兼任) 皆川 勉
(みながわ つとむ)
事務部次長
室員(兼任) 青木 貴宏
(あおき たかひろ)
医務課係長
室員(兼任) 近藤 正巳
(こんどう まさみ)
薬剤師 薬剤部部長
室員(兼任) 大和 時江
(おおわ ときえ)
看護師 看護部副看護部長
室員(兼任) 松崎 正子
(まつざき まさこ)
看護師 看護部
室員(兼任) 出口 ゆかり
(でぐち ゆかり)
社会福祉士 医務課医療福祉相談室係長
がん相談支援センター
室員(兼任) 笛木 知子
(ふえき ともこ)
臨床検査技師 中央検査部係長
室員(兼任) 小勝 未歩
(おがつ みほ)
管理栄養士 栄養部
室員(兼任) 三石 奈津
(みついし なつみ)
診療情報管理士 医務課診療情報管理室
室員(兼任) 林 祐樹
(はやし ゆうき)
総務課
室員(専従) 藤野 優子
(ふじの ゆうこ)
看護師 看護部主任
室員(専従) 西脇 香奈子
(にしわき かなこ)

外来担当医表

がん診療支援室
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火曜日
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水曜日
Wednesday
木曜日
Thursday
金曜日
Friday
土曜日
Saturday

医療機関の方へ

【地域がん診療連携拠点病院】

当院は、川越比企医療圏になります。埼玉県内のがん診療拠点病院の中では、最大規模を誇る急性期総合病院です。

当院は、がんの患者さんに対して、地域から信頼される、安全で質の高い医療を提供するよう心がけております。

また、急性期総合病院の立場から、様々な併存症のあるがん患者さんにも対応でき、かつ緊急を要するがん患者さんに対しても早急に受け入れる体制が整っております。

【がんゲノム医療連携病院】

当院は、がんゲノム医療連携病院として、連携しているがんゲノム医療中核拠点病院に患者紹介、検体・情報提供を行います。

がんゲノム医療中核病院は、当院から紹介があった患者の検査、検査結果の付与、遺伝カウンセリングの実施・支援、治験・臨床試験への紹介、実施、適切な臨床等情報収集・管理・登録を行い、当院に結果が送付され、当院も診療支援を行います。

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