電話

地域がん診療連携拠点病院(高度型)とがんゲノム医療連携病院

2020年12月3日更新

地域がん診療連携拠点病院(高度型)について

埼玉医科大学総合医療センターは2007年1月に地域がん診療連携拠点病院、2020年4月には地域がん診療連携拠点病院(高度型)に指定されました。

埼玉県は、都道府県がん診療連携拠点病院が埼玉県立がんセンター、地域がん診療連携拠点病院(高度型)が埼玉医科大学総合医療センター、埼玉医科大学国際医療センターの2施設、地域がん診療連携拠点病院が10施設あります。当院は、がんの患者さんに対して、地域から信頼される、安全で質の高い医療を提供するよう心がけています。また、急性期総合病院の立場から、様々な併存症のあるがん患者さんにも対応でき、かつ緊急を要するがん患者さんに対しても早急に受け入れる体制が整っています。

地域がん診療連携拠点病院の指定要件

1.診療体制

  1. 診療機能
    集学的治療等の提供及び標準的治療等の提供、手術療法・放射線治療・薬物療法pdfファイルが別ウィンドウで開きます緩和ケアの提供、地域連携の推進、セカンドオピニオンの提示等体制を整備
  2. 医療従事者
    専門的な知識及び技能を有する医師及び医師以外の診療従事者を配置
  3. 医療施設
    専門的ながん医療を提供するための治療機器及び治療室などの設置と敷地内禁煙

2.診療体制

  1. 院内がん登録数500件以上/年、悪性腫瘍手術件数400件以上/年、がんに係る薬物療法のべ患者数1,000人以上/年、放射線治療のべ患者数200人以上/年、緩和ケアチーム新規介入患者数50人以上/年であること

3.研修の実施体制

  1. がん診療に携わる医師・歯科医師及び研修医、緩和ケアに従事するその他の診療従事者を対象とした緩和ケア研修会の実施
  2. 早期診断、副作用対応を含めた放射線治療・薬物療法の推進及び緩和ケア等に対する研修の実施
  3. 診療連携を行っている地域の医療機関等の診療従事者も参加する合同カンファレンスの開催
  4. 院内の看護師を対象として、がん看護に関する総合的な研修を定期的に実施

4.情報の収集提供体制

  1. がん相談支援センターを設置して、がんについて様々な情報を収集・提供し、がんの予防やがん医療を受けるために有用な相談支援
  2. 全国共通の方法に準じて院内がん登録を実施
  3. 自施設で対応できるがんの提供可能な診療内容やがんゲノム医療やAYA世代にあるがん患者への治療・支援等の情報提供と普及啓発

5.臨床研究及び調査研究

  1. 政策的公衆衛生的に必要性の高い調査研究に協力
  2. 臨床研究の成果を広報

6.PDCAサイクルの確保

7.医療に係る安全管理

地域がん診療連携拠点病院(高度型)の指定要件

地域がん診療連携拠点病院(高度型)は、前述の地域がん診療連携拠点病院指定要件1から7までの要件を満たしていることに加えて、以下の指定要件を満たすことが求めされています。

  1. 地域がん診療連携拠点病院の要件で、「望ましい」(1) の項目を複数満たしている
  2. 強度変調放射線治療法や核医学治療等の高度な放射線治療を提供
  3. 都道府県がん診療連携拠点病院緩和ケアセンターに準じた緩和ケアセンターを整備し緩和ケアの提供体制を整備
  4. がん相談支援センターに看護師や社会福祉士、精神保健福祉士等の医療従事者を配置し、相談支援業務の強化
  5. 医療安全に係る安全管理体制について第三者による評価を受けているか、外部委員を含めた構成員からなる医療安全に関する監査委員会を整備

*「望ましい」(1) :指定要件は「原則必須、必須、望ましい」等に分類されています。

がんゲノム医療連携病院について

がんゲノム医療を受けられる病院は厚生労働省より指定されています。がんゲノム医療(1)を牽引する高度な機能を有する医療機関として臨床試験や治験を担う全国12カ所の「がんゲノム医療中核拠点病院」、がんゲノム医療中核拠点病院と連携し治療にあたる161カ所の「がんゲノム医療連携病院」、中核拠点病院と連携病院の間に位置づけられ単独で治療方針の決定ができる33カ所の「がんゲノム医療拠点病院」があります。

埼玉県のがんゲノム医療拠点病院は、埼玉県立がんセンター、埼玉医科大学国際医療センターの2施設、がんゲノム医療連携病院は、埼玉医科大学総合医療センター(2018年4月に指定)、さいたま赤十字病院、獨協医科大学埼玉医療センター、埼玉県立小児医療センターの4施設があります。

がんゲノム医療連携病院の役割

1.がんゲノム医療(1) の実践

  1. 希少がん、原発不明がん、標準治療が終了したがん薬物療法(抗がん剤、分子標的薬など)が継続して行える体調である患者さんを対象にがん遺伝子パネル検査(2) の実施
  2. がん遺伝子パネル検査の説明、エキスパートパネル(3) の実施
  3. 薬物療法等の治療法の紹介
  4. 遺伝カウンセリングの実施
  5. 検査結果をC-CAT(4) に登録

*がんゲノム医療(1):がん細胞の遺伝子の変化を調べることで、患者さんのがんの特徴を知り、その特徴に応じて、患者さんにより適した治療法を見つけようとするものです。

*がん遺伝子パネル検査(2): がん組織を調べることで、一人ひとりに適したがんの治療薬を探す方法です。保険診療と自費診療の検査があり、当院は保険診療、自費診療を実施しています。

*エキスパートパネル(3):検体のゲノム解析が終了後に、推奨治療を検討するカンファレンスです。

*C-CAT(4): がんゲノム情報管理センター(Center for Cancer Genomics and Advanced Therapeutics)、国立がん研究センターに設置されています。

埼玉医科大学バナー 埼玉医科大学看護学校バナー