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核医学

2023年12月20日更新

核医学の紹介

核医学とは、ごく微量の放射性同位元素(ラジオアイソトープ:RI)を印としてつけた薬(放射性医薬品)を投与して病気の診断や治療を行う分野のことを言います。
放射性医薬品を体内に投与すると、特定の臓器に取り込まれ、そこで放射線を出します。その放射線を「ガンマカメラ(シンチカメラ)」と呼ばれる特殊なカメラで撮影します。 このように、苦痛なく臓器の働きや、化学的変化を画像にするのが核医学検査の特徴です。

装置 主に使用する検査
Discovery NM630 (GE) 脳血流シンチ、心筋シンチ、骨シンチなど
VERITON-CT (SDMJ) 骨シンチ、脳線条体シンチ、肺血流シンチなど
Biograph16TP (SIEMENS) 全身腫瘍糖代謝PET/CTなど
DiscoveryNM630

DiscoveryNM630

VERITON-CT

VERITON-CT

Biograph16TP

Biograph16TP

検査時間

核医学検査は放射性医薬品を投与してから目的の臓器に集まるまでの待ち時間が必要で、
その時間は、検査や放射性医薬品の種類により異なります。主な検査に必要な待ち時間と、撮影にかかる時間を以下に示します。

検査名 放射性医薬品 目的 待ち時間 撮影時間
骨シンチ Tc-99m MDPなど 骨転移、骨腫瘍など 投与後約3時間 約30分
ガリウムシンチ Ga-67 citate 腫瘍・炎症の全身検索 投与後約3日間 約30分から40分
心筋血流シンチ Tl-201 Cl 心筋の血流分布 投与後10分および3時間
(二回撮影があります)
約20分
脳血流シンチ Tc-99m ECD 脳血流分布の評価など 待ち時間なし 約30分
全身腫瘍糖代謝PET/CT F-18 FDG 全身腫瘍糖代謝 投与後1時間及び撮影後40分 約30分
(待ち時間を含めると約3時間)

※検査の種類や、依頼科医師の指示により待ち時間や、撮影時間が異なる場合があります。

注意事項

  • 以下のものを身に着けている場合は、画像に影響が出るため外していただく場合があります。
    →ヘアピン、入れ歯、眼鏡、ピアス・ネックレスなどのアクセサリー類、補聴器、腕時計、湿布薬、コルセット、ベルト、エレキバン、財布など。
  • 前処置は検査により異なります。検査予約時に依頼科医師より説明がありますので遵守してください。主な検査の前処置を以下に示します。
検査名 放射性医薬品 前処置
骨シンチ Tc-99m MDPなど 撮影直前に排尿
ガリウムシンチ Ga-67 citate 撮影前日に下剤服用し、撮影前に排便
心筋血流シンチ Tl-201 Cl 検査当日朝より水以外の飲食禁止
脳血流シンチ Tc-99m ECD なし
全身腫瘍糖代謝
PET/CT
F-18 FDG 検査前5時間以上の絶食
検査前日から激しい運動は控えてください。

※検査の種類や、依頼科医師の指示により前処置が異なる場合があります。

下記に該当する方は、予約時に依頼科医師にお知らせください。

  • 妊娠中の方、妊娠の可能性のある方
  • 授乳中の方
  • 閉所恐怖症の方
  • 長時間の仰向け姿勢が困難な方

問い合わせ先

049-228-3514 [中央放射線部 核医学直通]

  • 検査について不明な点などございましたらお問い合わせください。
  • 当日、来院できない場合や予約の変更に関するお問い合わせは、必ず前日までに、検査予約を行った診療科にご連絡ください。
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