2023年12月21日更新
血管撮影検査は足の付け根(大腿動脈)、肘(上腕動脈)、手首(橈骨動脈)などの動脈から細い管(カテーテル)を挿入して行います。透視画像(X線)を見ながら目的の血管までカテーテルを進めていき、造影剤を注入して撮影することで、血管の走行や状態、腫瘍の染まりなどが分かる検査です。略してアンギオと呼ばれることもあります。
最近では、外科的な手術を行わず、がんを治療するために抗がん剤を注入したり、血管の狭い部分を拡げたり、がんや動脈瘤また出血部位の血流を遮断するために塞栓物質を挿入したりする、画像下治療(Interventional Radiology:IVR)が盛んに行われています。
中央放射線部の血管撮影室では血管撮影装置が3台稼動しており、頭頸部領域を中心とした血管撮影装置(PHILIPS Allura Clarity FD20/15)、心臓領域を中心とした血管撮影装置(PHILIPS Azurion7 B12)と、それ以外の体全身の領域を対象としたIVR-CT装置(SIEMENS:Nexaris Angio-CT)があります。
血管撮影部門は医師、看護師、診療放射線技師、臨床工学技士(心臓領域時)が検査・治療に携わっており、スタッフ一丸となって取り組んでいます。
Nexaris Angio-CT
Allura Clarity FD20/15
Azurion7 B12
ほとんどの検査・治療は入院にて行っています。検査・治療の内容によって前処置や、時間は異なります。 詳細は依頼科医師、また看護師から説明がありますので、分からないことがありましたらご相談ください。
049‐228‐3519 [中央放射線部 血管撮影室直通]