集中治療室(ＧＩＣＵ)

埼玉医科大総合医療センターＧＩＣＵは1997年10月に本館4階中央手術室の隣の６床から運用開始となりました。救命新棟オープンに伴い2017年4月に救命新棟2階に移動、現在は主に大手術後の患者さん用の8床＋心臓血管疾患・中枢神経疾患の患者さん用(ＣＣＵ・ＳＣＵ)の8床、計16床での運用ですが、将来的には20床での運用となる予定です。

一般集中治療室では24時間365日、1名以上の集中治療担当麻酔科医、患者さん2名に1名以上の専従看護師を含む多くのスタッフが重症患者さんの治療に従事しています。

＜救命救急＞は主に院外で発生した事故、中毒、熱傷などの患者さんを治療する部門、ということに関しては人気テレビドラマでもよく取り上げられているので皆さまご存知のことと思います。一方、＜集中治療＞に関しては周知度も低く、医療従事者の中にもどのような医療が行われているかを明確に説明できない者も少なくありません。

集中治療室は大手術後の患者さん、入院中に状態の悪くなった患者さん、院内発生の重症患者さんなどを集中的に治療し予後を改善する部門です。集中治療室では、麻酔科医、主治医、関係する診療科の医師、専従看護師、薬剤師、臨床工学技士、作業療法士などがチーム医療を行っています。

集中治療に急性期医療のプロである麻酔科が積極的に参加していることが埼玉医科大学総合医療センター一般集中治療室の大きな特徴です。麻酔科の得意とする呼吸管理、循環管理、疼痛管理などの全身管理を、手術患者さんであれば手術中から継続して行うことで医療の質の向上に貢献しています。