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透析患者さんへの薬剤コーティングバルーン使用

2024年4月1日更新

現在我が国では30万人以上の方が透析治療を受けており、9割以上の方が血液透析を受けています。血液透析患者さんの多くは内シャント手術(動脈と静脈を吻合した血管)を受けた後にそこへ針を穿刺し血液を確保して治療を行なっています。
しかし、内シャントは繰り返し使用しているうちに狭窄を起こしたりしてしまうことも多く、血流が低下してしまうと透析ができなくなってしまいます。そのため経皮的血管形成術(PTA)といってバルーンを血管の中で広げて血管を広げる治療を行うことがあります。PTAを行うと一旦は状態が改善しても再狭窄を起こすことも少なくなく、少しでも改善した時間を長くするためにバルーンに薬剤(パクリタキセル)を塗布したものが使用可能になりました。当院でも薬剤が塗布されていない物、塗布されたもので患者さんの追加治療期間に差があることを確認しており、少しでも患者さんにとっての負担が少なくなることを期待しております。(図)

→従来の治療と比較して薬剤コーティングバルーンの方が血管開存率が高くなっています。
血管の開存率 100日後 200日後 300日後
従来のPTA 47.5% 4.9% 0%
薬剤コーティングバルーンのPTA 85.0% 53.0% 31.0%

論文:バスキュラーアクセス開存率を高める薬剤コーティングバルーンを用いたVAIVTについて.清水 泰輔,金子 修,寺尾 政昭,小川 公己,佐野 達郎,安部 望,肥田 徹,小川 智也. 日本透析医会雑誌,38(2),2023

埼玉医科大学総合医療センター 腎・高血圧内科

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