当院では、最新の画像下治療機器を導入し2022年3月より新たな画像下治療 (インターベンショナルラジオロジー: IVR)である、「腎がんに対するCTガイド下凍結療法」を行っています。腎がんの治療法は手術が標準的で、最近はロボット支援腹腔鏡下腎部分切除も普及しており、当院でもロボット手術が導入されています。
しかし、高齢者や基礎疾患を持っている患者さんには手術が行えない場合があり、このような患者さんに対して当院では「CTガイド下凍結療法」が行われています。
凍結療法とは先端が-190℃になる特殊な針を使って、がん病変を凍らせる治療のことで、がん細胞は凍ると壊死し破壊されることを利用しています。CTを撮影しながら針を刺すことで安全にかつ正確に治療を行うことができます。このような治療は画像下治療 (IVR)と呼ばれています。
当院では、これまでに100例以上の凍結療法および10,000例以上のIVR治療 (前任施設での治療を含む)を行った実績のある画像下治療 (IVR)専門医が凍結療法を行っています。当院では、本治療を泌尿器科と協力して行っており、外来・入院診療は泌尿器科で行っています。
埼玉医科大学総合医療センター 放射線科 (画像診断科・核医学科)