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2024年2月2日更新

 

ご挨拶

私たち産婦人科では、大学病院として、高度な医療の提供、医師・医学生の教育、研究の3つの柱をかかげております。当科に受診される皆様方に最新の高度な医療を安全に提供することを目標に、昼夜診療を続けております。

診療内容の開示
病名、予後、診療内容、治療方針は、原則的に全て開示いたしております。ご本人およびご家族、保証人などご同席の上、納得のいくまでご質問ください。また、病名告知、開示についてのご希望、ご相談がありましたら、あらかじめお申し出ください。別の病院でのご意見も参考にしたい場合は、ご遠慮なくお申し出ください。
治療方針
当科における癌の治療は、治療ガイドラインに準じています。治療成績向上のため、高度な最新の治療も取り入れております。特に重症の妊婦管理や癌などの治療は、手術法、薬剤の選択など、現在でも治療法が確立されていない分野があります。また、使用される薬剤も欧米では認められていても、日本の保険制度ではまだ認められていないこともあります。このような、研究段階の治療や海外での実績のある治療法も受けることができますが、従来の治療や現時点で最もよいと考えられている治療法(標準治療)と十分比較してください。どちらの治療をなさるか担当医と十分納得のいくまでお話の上、ご自身でお決めください。 疾患の治療のみでなく精神的ケアやサポートにも力を入れています。周産期センター、不妊治療、婦人科腫瘍部門には専任臨床心理士が勤務しています。何なりと御相談ください。
診療規則の遵守とご希望
外来診療や入院診療においては、守っていただかなければならない規則や指示などがあります。治療効果や治癒経過に大きく影響することがありますので、是非遵守ください。また、治療法や輸血など診療を行っていく上でのご希望があれば遠慮なくお申し出下さい。宗教上や信条等の理由で受けられない行為や治療がありましたらお申し出下さい。下記の院内の指針に従い診療します (http://www.kawagoe.saitama-med.ac.jp/05other_information/bloodtransfusion/を御参照ください)。女性医師をご希望の方もお申し出ください。できるだけご希望に添えるようにいたします。
教育
大学病院は、医師ならびに研修医、医学生、看護学生など教育に対する責務も担っております。外来や病棟でも研修や実習が行われておりますが、教育機関とてしての使命をどうぞご理解の上でご協力お願い申し上げます。これらの立ち会いを望まない方は、ご遠慮なくその場で担当医にお申し出ください。それによりなんら診療上の不利益を被ることはございませんのでご安心ください。
報告の義務
当総合周産期母子医療センターでは受診された患者さんや新生児の医療に関する情報を保存、分析することにより、今後の妊婦管理、治療や新生児の予後改善に役立てております。また、日本産婦人科学会周産期委員会や埼玉県保健医療部、厚生省へ報告する義務を負っております。お母様やお子様の個人情報ですので名前を伏せて年次報告いたしております。これら医療情報は個人情報保護法下に厳重に管理され、日本の周産期医療発展のための統計データとしてしようされます。総合周産期母子医療センターの役割をどうぞご理解の上、ご協力お願い申し上げます。

当科の診療について

産科部門

総合周産期母子医療センターで母体・胎児部門として診療を行っています。

婦人科部門

本館の産婦人科外来で診療を行っています。

  腫瘍部門
子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなどの婦人科がんに対して初回治療、及び再発治療を行っています。放射線科とも連携し同時併用化学放射線療法や、早期子宮体がんに対する腹腔鏡下手術などの専門的・先進的治療が可能です。
また、婦人科悪性腫瘍に対する最適な治療方法の確立や普及を目指すべく、国内の臨床試験にも積極的に参加しています。
  一般婦人科部門
患者さんの負担を少しでも減らすべく、低侵襲手術に努め、腹腔鏡手術(異所性妊娠、卵巣のう腫手術、子宮筋腫核出術、子宮全摘術、骨盤臓器脱)や子宮鏡手術に積極的に取り組んでいます。県内で最大規模の手術数を誇り、近年では手術適応の拡大を行い難症例にも対応しています。
2020年12月より良性子宮疾患(主に子宮筋腫)に対して、また2021年4月より子宮体癌に対して、2021年12月より骨盤臓器脱に対して当科でも手術支援ロボット「da Vinci -ダヴィンチ-」によるロボット支援手術を開始しました。開始2年間で合計130症例を経験し、これまで開腹移行症例や、術中の大きな合併症はありません。ロボット支援手術のメリットは、身体的負担の少ない腹腔鏡下手術の特長を生かしながら、人間の手よりも繊細かつ複雑な動きの可能なロボットアームを用いて、3Dカメラで拡大視野下に手術を行えることです。そのため安全に、開腹手術よりも出血量も少なく高難度の手術を行うことが可能です。創部も8mmととても小さく痛みも少ないため、7日間程度の入院で、回復も早いことが最大のメリットです。
  リプロダクション部門
大学病院としては国内最大規模の配偶者間人工授精(AIH)や、採卵による体外受精胚移植(IVF)や顕微授精(ICSI)を行っています。AI(人工知能)による受精卵診断、着床前遺伝学的検査にも取り組んでいます。このほか、子宮筋腫などの婦人科疾患をする高齢不妊患者に対する卵子老化対策の一環として、当科の腹腔鏡下手術とも連携したIVFやICSI、いわゆる「ハイブリッド治療」も行っています。これは、まず採卵を行って胚凍結を行い、その後に手術を施行するものです。
また、がん患者に対するがん・生殖医療として、精子凍結を積極的に行ってきており、2015年からは卵子・卵巣凍結も開始し、埼玉県におけるがん・生殖医療ネットワークの中心的組織としての活動を開始しています。

対象疾患

産科部門

総合周産期母子医療センターを参照ください。

婦人科部門

本館の産婦人科外来で診療を行っています。

  腫瘍部門
子宮頸がん(子宮頸部上皮内癌を含む)、子宮体がん、卵巣がんなどの婦人科悪性腫瘍の診断・治療
  一般婦人科部門
子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣のう腫、骨盤臓器脱などの婦人科良性腫瘍の診断・治療。
  リプロダクション部門
配偶者間人工授精(AIH)や、採卵による体外受精胚移植(IVF)や顕微授精(ICSI)
子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科疾患を有する高齢不妊患者
がん患者に対する精子凍結や卵子・卵巣凍結
 

診療実績

2021年
疾患名 症例数
ロボット支援下手術件数 33件
ロボット支援下手術の内訳(以下重複あり)
子宮全摘術 32件
仙骨腟固定術 1件
腹腔鏡下手術件数 477件
腹腔鏡手術の内訳(以下重複あり)
腹腔鏡下子宮全摘術 128件
(子宮悪性腫瘍に対する腹腔鏡下子宮全摘) 16件
腹腔鏡下仙骨腟固定術 9件
腹腔鏡下子宮筋腫核出術 96件
異所性妊娠 21件
付属器腫瘍を含む手術 228件
子宮鏡下手術件数 42件
子宮鏡下手術の内訳
子宮内膜ポリープ 20件
子宮粘膜下筋腫 21件
その他 1件
婦人科悪性腫瘍・治療症例
子宮頸がん 89例
(上皮内癌58例含む)
子宮体がん 65例
(子宮内膜異型増殖症3例含む)
卵巣がん・卵管がん・腹膜がん 52例
(境界悪性腫瘍11例含む)
その他婦人科がん 4例
(子宮肉腫2例、腟がん2例)
不妊治療
人工授精 314件
採卵件数 218件
新鮮胚移植 232件
凍結胚融解胚移植 45件

診療スタッフ

氏名 資格 職位 専門分野 認定資格
高井 泰
(たかい やすし)
産婦人科スタッフ
教授 産婦人科学教室運営責任者
診療部長
生殖内分泌学
婦人科内視鏡手術
がん・生殖医療
日本産科婦人科学会専門医・指導医
日本生殖医学会生殖医療専門医
日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医
日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医
臨床研修指導医
長井 智則
(ながい とものり)
産婦人科スタッフ
教授 婦人科外来医長
診療副部長
婦人科悪性腫瘍 日本産科婦人科学会専門医・指導医
婦人科腫瘍専門医・指導医
がん治療認定医
臨床研修指導医
da Vinci Certificate(console surgeon)
板谷 雪子
(いたや ゆきこ)
産婦人科スタッフ
助教 生殖内分泌学
女性医学
日本産科婦人科学会専門医
女性ヘルスケア専門医
母体保護法指定医
日本医師会認定健康スポーツ医
産業医
魚谷 隆弘
(うおたに たかひろ)
産婦人科スタッフ
助教 婦人科病棟医長 婦人科悪性腫瘍 日本産科婦人科学会専門医
がん治療認定医
da Vinci Certificate(console surgeon)
鮫島 浩輝
(さめじま こうき)
産婦人科スタッフ
助教 周産期医学、婦人科内視鏡手術 日本産科婦人科学会専門医・指導医
婦人科内視鏡技術認定医
がん治療認定医
母体保護法指定医
da Vinci Certificate(console surgeon)
ロボット外科学会専門医(国内B級)
木崎 雄一朗
(きざき ゆういちろう)
産婦人科スタッフ
助教 周産期医学
婦人科内視鏡手術
婦人科悪性腫瘍
日本産科婦人科学会専門医
婦人科内視鏡技術認定医
日本内視鏡外科学会内視鏡技術認定医(産婦人科領域)
がん治療認定医
ロボット外科学会専門医(国内B級)
重松 幸佑
(しげまつ こうすけ)
産婦人科スタッフ
助教 周産期医学
婦人科悪性腫瘍
日本産科婦人科学会専門医
がん治療認定医
黄 海鵬
(ほわん はいぽん)
産婦人科スタッフ
助教 産婦人科一般
生殖内分泌
不妊症治療学
日本産科婦人科学会専門医・指導医
日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医
(生殖医療に関する遺伝カウンセリング受け入れ可能な臨床遺伝専門医)
日本産科婦人科内視鏡学会子宮鏡技術認定医
がん治療認定医
関 博之
(せき ひろゆき)
産婦人科スタッフ
客員教授 周産期医学
妊娠高血圧症候群
プロスタグランディン代謝
日本産科婦人科学会指導医・専門医
新生児蘇生法「専門コース」インストラクター
母体保護法指定医
石原 理
(いしはら おさむ)
産婦人科スタッフ
教授 埼玉医大産婦人科教授と兼担 生殖内分泌学
不妊症治療学
性同一性障害
日本産科婦人科学会専門医・指導医
日本生殖医学生殖医療専門医
GID学会認定医
赤堀 太一
(あかほり たいち)
産婦人科スタッフ
非常勤講師 婦人科悪性腫瘍 日本産科婦人科学会専門医
婦人科腫瘍専門医
がん治療認定医
臨床研修指導医
一瀬 俊一郎
(いちのせ しゅんいちろう)
産婦人科スタッフ
非常勤医師 生殖内分泌学 日本産科婦人科学会専門医
婦人科内視鏡技術認定医

外来担当医表

産婦人科
  月曜日
Monday
火曜日
Tuesday
水曜日
Wednesday
木曜日
Thursday
金曜日
Friday
土曜日
Saturday
午前
1
再診
リプロ・女性医学
成田 達哉
(Narita Tatsuya)
腫瘍
(初診・予約制)
長井 智則
(Nagai Tomonori)
化学療法
品川裕伯
リプロ・女性医学
松永 茂剛
(Matsunaga Shigetaka)
腫瘍
長井 智則
(Nagai Tomonori)
リプロ・女性医学
板谷 雪子
(Itaya Yukiko)
初診・急患
交替制
2
再診
リプロ・女性医学
武井 かほり
(Takei Kaori)
女性医学
鮫島 浩輝
(Samejima Koki)
遺伝・妊孕性
髙井 泰
(Takai Yasushi)
リプロ・女性医学
五味 陽亮
(Gomi Yosuke)
リプロ・女性医学
髙井 泰
(Takai Yasushi)
リプロ
交替制
3
再診
リプロ・女性医学
中村 永信
(Nakamura
Eishin)
リプロ・女性医学
一瀬 俊一郎
(Ichinose
Shunichiro)
リプロ
板谷 雪子
(Itaya
Yukiko)
リプロ・女性
鮫島 浩輝
(Samejima Koki)
リプロ・女性医学
酒井 あゆみ
(Sakai Ayumi)
4
再診
リプロ・女性医学
佐藤 はづき
(Sato
Hazuki)
腫瘍
木崎 雄一郎
(Kizaki Yuichiro)
女性医学・リプロ
宮澤 祐樹
(Miyazawa Yuki)
腫瘍
魚谷 隆弘
(Uotani Takahiro)
女性医学・リプロ
柏原 聡一郎
(Kashiwabara
Soichiro)

5
再診
女性医学・リプロ
清水 元治
(Shimizu
Motoharu)
女性医学
齋藤 隼
(Saito
Hayato)
女性医学・リプロ
佐藤 翔
(Sato
Sho)
腫瘍
重松 幸佑
(Shigematsu Kosuke)
女性医学・リプロ
野口 梨佳
(Noguchi
Rika)

6
再診

腫瘍フォロー
坂口 史奈
(Sakaguchi
Shina)
女性医学
厚川 紗愛
(Athugawa
Sae)
腫瘍フォロー
品川 裕伯
(Shinagawa
Hironori)


専門

超音波
馬場 一憲
(Baba Kazunori)




午後
1
初診
初診①
初診①
初診①
初診①
初診①
急患のみ
交替制
2
初診
初診②
初診②
初診②
初診②
初診②

3
リプロ・女性医学
武井 かほり
(Takei Kaori)
腫瘍
長井 智則
(Nagai Tomonori)
遺伝・妊孕性
髙井 泰
(Takai Yasushi)
腫瘍
長井 智則
(Nagai Tomonori)
リプロ・女性医学
髙井 泰
(Takai Yasushi)
リプロ
交替制
4

骨盤臓器脱
鮫島 浩輝
(Samejima Koki)
リプロ
板谷 雪子
(Itaya Yukiko)
リプロ
五味 陽亮
(Gomi Yosuke)
リプロ・女性医学
板谷 雪子
(Itaya Yukiko)
5
術前外来
リプロ
一瀬 俊一郎
(Ichinose
Shunichiro)
術前外来
腫瘍
魚谷 隆弘
(Uotani Takahiro)
術前外来

6

腫瘍
木崎 雄一郎
(Kizaki Yuichiro)
不妊相談
看護師外来
腫瘍
重松 幸佑
(Shigematsu Kosuke)


専門
遺伝
髙井 泰
(Takai Yasushi)
超音波
馬場 一憲
(Baba Kazunori)




※悪性腫瘍疾患は完全予約制になります。また、2024年4月より初診外来診療についてはFAX診療予約による完全予約制で行います。

医療機関の方へ

紹介を含め外来診療の受付は、日曜・祝祭日を除く月曜日から土曜日の午前中(受付:午前8時30分~11時00分)です。なお婦人科腫瘍・初診外来は紹介患者さんのみの対応となります(火曜日・木曜日)。完全予約制のため、紹介元の病院からのFAX(FAX番号: 049-226-1567)による予約が必要になります。予約方法などご不明な点がございましたら、下記電話番号にお問い合わせ下さい。

救急診療が必要な場合、特に入院を必要とする患者さんをご紹介いただく場合は、お手数ですが必ず下記の電話番号までお電話にてご相談いただきますようお願いいたします。なお、夜間・休日の時間外診療では緊急手術等で対応不可能な場合もございますのでご了承ください。

当科では年間900件程度の種々の産婦人科手術を行っていますが、近年では低浸襲手術を積極的に導入しており、腹腔鏡下手術(異所性妊娠、卵巣嚢腫手術、子宮筋腫核出術、子宮全摘術、骨盤臓器脱など)や子宮鏡下手術を行っています。腹腔鏡下手術数は年間約400件程度で推移しています。
県内で最大規模の手術数を誇り、最近では巨大な子宮に対する腹腔鏡下子宮全摘術や高度肥満症例に対する腹腔鏡下子宮全摘術などの手術適応の拡大を行っており、難症例にも対応しています。
2020年12月より良性子宮疾患(主に子宮筋腫)に対して、また2021年4月より子宮体癌に対して、手術支援ロボット「da Vinci -ダヴィンチ-」によるロボット支援手術を導入しています。

婦人科腫瘍部門では、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなどの種々の婦人科がんの治療(手術療法・化学療法・放射線療法等)に対応しており、近年では初期子宮体がんに対する腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術も積極的に行っています。当院は地域がん診療拠点病院として機能していますが、複数の専門診療科を有する県内屈指の総合病院でもあるため、各専門診療科と連携を取ることにより様々な合併症を有する婦人科がん症例にも対応しております。また、総合周産期センターを併設しているため、県下全域より妊娠に合併した悪性腫瘍の患者さんをご紹介頂いております。

産婦人科外来 【 049-228-3674
夜間・休日診療 【 049-228-3595
婦人科外来FAX予約番号【 049-226-1567】

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