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CT検査

2023年12月21日更新

CT検査室の紹介

CTとはコンピュータ断層法(Computed Tomography)の略です。CT装置の中心にある大きな穴に体を入れて、X線をあて、体の中の様子をコンピュータ処理し画像化する検査です。体を輪切りにした画像が得られるほか、体の前や横からなど様々な方向から見た断面や3D画像を作成することができます。

当院のCT検査室にはSIEMENS製、128列CT2台と16列CT2台の計4台の装置があり、毎日約120件のCT検査を行っています。

128列CTは1 mm以下の非常に細かく、高精細な画像を1度により速く取得でき、デュアルエナジーイメージングといい通常のCT検査では得られない物質の同定あるいは分離した画像も得られます。また、今までのCT装置より中心にある穴が大きくなったため、検査が行いやすく圧迫感も少なくなりました。

また、通常心臓を栄養している冠状動脈という動脈の検査は、入院をして直接手足の動脈からカテーテル(管)を入れていく心臓カテーテル検査を行いますが、心臓CT検査は、CT装置にて心電図を装着し、通常の造影CT検査と同様に静脈から造影剤を注入することで、入院することなく冠状動脈の画像が得られるようになりました。心臓は常に動いているため速い時間分解能(カメラのシャッタースピードのようなもの)が必要になってきます。当院128列CTの時間分解能は、75msecで撮影を行えるため、高心拍や不整脈のある患者さんなど、あらゆる心臓の動きに対応した心臓CT検査が可能になってきました。

128列CT SOMATOM X.cite

128列CT SOMATOM Definition Flash

16列CT SOMATOM Emotion16

検査室 CT装置
X-12A SIEMENS製 SOMATOM Emotion16
(16列CT)
X-12B
X-13 SIEMENS製 SOMATOM X.cite(128列CT)
X-14 SIEMENS製 SOMATOM Definition Flash(128列CT)

検査時間

検査時間は通常、単純CT検査で5分~10分、造影CT検査で10分~20分程度かかります。同じ検査部位でも検査内容によって異なってきます。実際X線をあてる時間も検査部位、内容によって異なりますが、CT装置の進歩により短縮されています。

注意事項

  • 金属付きの下着、ファスナー等のある衣類はなるべく控えてください。金属部分が検査部位と重なる場合、衣類をずらしたり、検査着に着替えていただくことがあります。
  • かつらや入れ歯は検査部位(頭部・頸部)によっては外していただきます。
  • CT検査は動きに弱い検査です。検査中に息を止めていただいたり、体を動かさないなど、ご協力頂くことがあります。検査中に動いてしまうような小さなお子様には、検査前に寝ていただく場合があります。
  • 妊娠の可能性のある方は依頼科医師、又は検査前にCT室スタッフにお申し出ください。

◎ 造影剤を使用される患者さんへ

検査前

    • のどが乾かないよう、いつも通りお水やお茶は飲んできてください。
    • 現在治療中、また以前にかかられた病気の内容によっては造影剤の検査が行えない場合がありますので依頼科医師にご相談ください。(喘息、甲状腺機能亢進症、多発性骨髄腫、原発性マクログロブリン血症、褐色細胞腫、腎機能障害など)
    • 以前に、造影剤を使用して副作用の現れた方は、必ず依頼科医師にお申し出ください。
    • 服用中のお薬は指示がない限り、通常通り服用してください。糖尿病薬の一部のお薬は服用を控えていただくこともあります。

検査中

    • 造影剤を注入すると、体が熱く感じることがありますが、注入が終わると消失しますので心配はいりません。まれに副作用が起こる可能性もありますので、気分が悪くなった時は、我慢せずにお伝えください。

検査後

    • 造影剤は尿として体外へ排泄されます。飲水制限のない患者さんは造影剤の排泄を促すために、いつもよりも少し多めにお水やお茶などを飲んでください。
    • 造影剤を使用しても生活制限はありませんので、普段通りの生活をお送りください。

問い合わせ先

049‐228‐3518 [中央放射線部CT検査室直通]

  • 検査について不明な点などございましたらお問い合わせください。
  • 当日、来院できない場合や予約の変更に関するお問い合わせは、依頼科にご連絡ください。
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