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平成26年度 患者満足度調査結果

アンケートご協力への御礼

昨年、11月17日から22日までの6日間、当院において満足度調査を実施いたしましたが、今回も延べ1954名(外来1497名、入院457名)の方にご協力いただきました。ご協力大変に有難うございました。このアンケート調査の結果を生かして患者さんが安心して高度な医療を受けていただけるように病院業務や施設、診療サービスを改善していきたいと思います。

今回のアンケート調査でご回答いただいた内容は、昨年と同様に、先ず「当院に期待する医療について」をお尋ねしました。次に当院に対する満足度を外来では施設面、接遇面、診察面、時間面などに対して、病棟では院内施設面、病室環境面、接遇面、診察面に分けて質問させていただきました。結果は、以下に示します通りでありますが、「当院に期待する医療について」の中では、「入院」、「外来」双方のアンケートにおいて「緊急時の救急医療」、「専門的医療」、「重篤な患者さんへの高度医療」、「地域医療と連携した診察や検査・入院の体制」が多くの方から選ばれました。これらの選択理由から「高度な医療を実現する専門性の高い急性期病院」として期待されていることが見て取れます。大学病院としての高度な専門的医療、さらに医療センターとしての緊急性と幅広い総合医療が実現できるように人材の確保と施設の充実を果たし診療内容の充実と進歩を続けてまいりたいと思います。特に、現在病院北側に建築中の高度救命救急センターは全国でも有数の救命救急センターとなる予定であり、埼玉全県下の救急医療に大きく貢献できるものと確信しております。川越周辺地区の救急医療が確実に進歩して地域の方に急病でも安心してかかれる診療体制を準備していきたいと思います。

次に、施設面については外来、入院ともに「売店、食堂、自動販売機」、「トイレ、洗面、給湯器等の設備」の項目において「非常に満足」と「満足」(以下、満足以上とする)を足しても30~40%と比較的低い評価でありました。「外来」でのアンケートでは「駐車場の広さ入りやすさ」、「交通の便」、「各科の待合室の設備や雰囲気の項目で、「満足以上」は30~40%と低い評価でありました。これらの施設に関する満足度の低さは、ここ数年、さらに増加した患者受診総数に比較して当院の施設が不十分であり、その拡張と改善が必要であることを指摘する結果と思われます。今回、病院東側に新病院棟を建築しており、その中に、カフェテリアやコンビニエンスストアなどを設置いたしますのでご指摘いただいたサービス面の一部は改善できると思います。また、駐車場についてはこれまで拡張を続けてきたものの駐車敷地が不十分で、空きスペースの表示もなく駐車場内の案内が分かりにくいことなどがありスムーズに駐車ができない状況が続いていました。しかし、その改善策として本年4月1日に駐車場の有料化を開始することによって、駐車場全体の駐車状況が得られるシステムを設置し空きスペースを案内できるシステムが実現しました。さらに駐車場管理職員を置くことによって駐車場所の案内以外に保安面も強化されるものと期待できます。また、昨年まで駐車場内は砂利地であり、雨の後、水たまりができ地面も凸凹を生じ歩きにくくなることが多々ありましたが、駐車場全面にアスファルトを敷いたためこれらの問題が解決されました。しかし、駐車場には出入り口の場所と数が制限されているために慣れるまでしばらく混雑するものと思われます。しばらくの間ご不便をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

また、入院患者さんへのアンケートからは「食事の内容」「食事時間や起床・消灯時間」に対して満足度は低い結果でありました。「食事」については重要でありますが、限られた予算の中、工夫してメニューを考案していますが、通常のメニュー以外の食事をお望みの方には、現在、有料特別食を昼食のみ用意しております。ご利用いただければと思います。

次に接遇面については、「入院部門」からは「医師、看護師、薬剤師のそれぞれの言葉使いや態度」について80%の満足評価をいただきましたが、「外来部門」にすべての職種において60%以下でありました。接遇態度については今後、しっかり研修も行い、常日頃から気を付けて向上させていきたいと思います。埼玉医科大学の精神である「患者さんの身になって」対応することを常に忘れず、埼玉医科大学がミッションとして掲げた「Your happiness is our happiness」の実践を常に心がけて「患者さん第一」の医療をすべての領域において達成していきたいと思います。

最後に外来での時間面についての調査ではやはり「満足以上」の評価は軒並み20~40%と低い評価であり、特に診察待ち時間に対しては満足以上が21%と低い評価で、診察時間についても「満足以上」が40%とやはり低い評価でありました。待ち時間を調査しますと、予約有の外来では診察開始までの待ち時間が1時間以内68%、そのうち30分以内が44%でありました。また、1時間以上待つが32%でありました。予約無の場合は待ち時間が1時間以内が49%、そのうち30分以内が20%でありました。1時間以上待つが51%でありました。やはり予約有の方が30分以内に診察が開始されることが多く、1時間以上待つのは予約なしの方で多いようです。待ち時間が長くなる理由としては医師数が足りないことや外来診察室の不足などが挙げられます。さらに医療の高度化のために多くの検査が行われていること、さらにその結果説明が重要で一人一人の患者さんにかける診察時間が長くなってきたことなど挙げられます。しかし、調査では診察開始時間が遅れていることや予約枠の人数や予約時間の配分に不適切な面も認められましたのでその点については改善を指導したいと思います。今後、医師の開始時間の厳守や予約時間のとり方など工夫してさらに待ち時間の短縮に努めたいと思います。また、待ち時間の苦痛緩和のために昨年7月より月2回の「健康に良いお話コーナー」と称してミニ講義を2階(11:00~)と1階(14:00~)のエレベーター前で実施しています。待ち時間が長くなる方は是非ともご参加いただければと思います。

以上、今回の病院満足度調査についてご報告申し上げました。この結果に見られます患者さんの声を生かして病院業務及び診療サービスに生かしてまいりたいと思います。ご協力大変にありがとうございました。

病院長  堤 晴彦

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