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令和3年度 患者満足度調査結果

アンケートご協力への御礼

当院では、医療サービスの質の向上を目的とした病院満足度調査を毎年実施しております。ご協力下さった375名(外来191名、入院184名)の皆様への感謝とともに、2021年秋の調査結果をご報告いたします。

まず、当院に期待する医療について。外来、入院ともに、救急医療または重篤な患者さんへの高度医療、専門的医療、地域医療機関との連携が同じ様に上位を占めていました。地域連携への期待が例年同様多く聴かれた点については、一昨年以来の社会情勢も踏まえ、私どもといたしましても施設や職種が点ではなく面でつながることの重要性を強く認識しているところです。

現実的に、当院は高度救命救急センター、総合周産期母子医療センター、地域がん診療連携拠点病院(高度型)の指定を受けておりますが、いずれの領域も当院が単独で対応させていただくことは不可能であり、川越および周辺の地域全体で皆様の治療と療養を支える必要があることは申し上げるまでもありません。

一方、入退院支援に従事するスタッフと専門職であるソーシャルワーカーとの協働に力を注いで参りました。国からもアドバンス・ケア・プランニング(人生会議)の重要性が示されていますが、病であろうとなかろうと、お一人おひとりの当たり前の毎日こそがかけがえのないものであることは言うに及びません。その日々を守るために、より利用しやすくあたたかくかつ機能的な支援を実現すべく、地域の医療福祉機関とともに努めてまいります。これに引き続き、がん診療、緩和ケア、災害時医療の充実が挙げられており、これらの分野においても地域の医療機関や住民の皆様のお力添えを賜りながら、安心して暮らせる街づくりの一環を担ってまいる所存です。

次に、施設面について。数年来ご迷惑をおかけしている改修工事が終盤に差し掛かりつつあり、入院においては全体的に満足度が上昇していました。
とは言え、個々のご意見としてのご指摘もありますので、皆様に少しでも快適に過ごして頂けるよう引き続き対応して参ります。一例として、年々ご希望が増えておりましたが、昨年末に院内Wi-Fiを開通することが叶いました。外来では、駐車場やアクセスについて改善すべき点が多いという結果となりました。様々な制約はありますが、スマートフォンの予約アプリをご利用いただけるようなシステムを整えましたので、ご指摘の多い外来の待ち時間や混雑の改善とともにさらに工夫してまいります。

そして、診察・接遇面について。職員の対応については全体的に温かいお言葉を賜り、大変嬉しくそしてありがたく感じております。しかしながら、当然、厳しいお言葉も頂戴しておりますので、なお一層気を引き締めてまいります。

以上、今回の病院満足度調査の概略についてご報告申し上げました。病院は、ホテル、デパート、レストラン、テーマパークの様に人々が「好んで足を運ぶ場所」ではありません。しかしながら、患者さんにとってもご家族にとってもそして私ども職員にとっても、人生の一幕を過ごす大切な場でもあります。

厳しい社会情勢が続く中ではございますが、皆様とともに「病気や怪我で大変だね、でも川越でよかったね」と思っていただけるような病院であるべく、そしてそういう街の支えとなるべく努めてまいります。 どうぞよろしくお願いいたします。そして、ありがとうございました。

病院長  堤 晴彦

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