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整形外科

2023年10月25日更新

ご挨拶

整形外科は、四肢、脊椎の運動障害、痛みなどを扱う診療科です。労働、学習、趣味などの活動では、移動することや手足の動きは重要な働きをします。生き甲斐や人生の質(Quality of Life)を考えると、生命の尊厳と同様に運動機能は重要な意味を持ちます。膝が痛くて旅行に行けない・スポーツができない、手が麻痺して箸で食事がとれない・字が上手に書けない、足が麻痺して思うように歩けない、坐骨神経痛のために仕事に出かけられないなどの障害は患者の皆様方には重大な問題であり、これらを改善できないことは社会的にも大きな損失です。このような方々の診療を行うのが整形外科です。

現在の医学レベルでは、患者の皆様の期待通りの成績は必ずしも達成されていません。当科では、現状の診療実績の情報提供と、その中でできる最善の治療ができるよう努力しています。外来診療においては、痛みは患者さん自身にしか分からないということが重要です。どこが、どのように痛いのかを患者さん御自身でお伝え頂く必要がありますし、治療効果の判断にも患者さん御自身に関与して頂く必要があります。大学病院としての難易度の高い診療に対応する必要がありますので、手術適応のない疾患、近隣の医療機関と差のない疾患については近隣での治療をお願いすることが多いことを御理解下さい。また、ほとんどの整形外科領域をカバーしておりますが、腫瘍に関しては埼玉医大国際医療センター骨軟部腫瘍科で治療をお願いする場合があります。

手術に関しても成績の向上や安全性の向上に努力しております。しかしながら、全ての医療介入はリスクも伴います。高いレベルの医療を提供できることを目標にしてはおりますが、患者様の期待と実現可能な診療とのずれが生じないような診療の提供を心がけておりますので、十分な御理解の上、手術を選択されるようにお願いいたします。

当科の診療について

整形外科は、四肢の運動器と脊柱など広範囲にわたる領域の外傷や、加齢による変性疾患を主に取り扱い、運動器の機能再建を主目標としています。
   一般外来ではどの医師も同様に診療できますが、より専門性の高い症例ではそれぞれの専門外来に受診していただくこともあります。

脊椎外来(火・金曜日)
頚椎から腰仙椎に生じる様々な疾患の治療を行っています。脊椎専門外来受診には一般外来の医師の判断、もしくは紹介状が必要となります。また、外来の混雑のため当専門外来では入院・手術が必要な患者さんを主に診療させて頂き、保存療法(通院での投薬、注射等による治療)の患者様は基本的には近隣の医療機関での治療をお願いしております。ご理解、ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。
スポーツ膝外来(月・火・水・金曜日)
膝の外傷・疾患、スポーツ障害全般を扱っております。手術は関節鏡を用いた手術が多く、また変形性膝関節症に対する骨切り術や人工膝関節手術、自家骨軟骨移植術なども手がけております。スポーツ障害に対して原因を見極めた後、多くの場合関連施設であるかわごえクリニックスポーツ整形外科のリハビリテーションで対応しています。
肩肘関節外来(月・水曜日)
肩肘周囲の外傷、変性疾患、スポーツ障害など全般に扱っております。肩、肘は非常に痛くなりやすい関節です。が、原因を理解されないまま放置されている方が多くいらっしゃいます。痛みの原因は様々であるためその正しい評価が必要です。関節だけの問題ではなく全身のコンディショニングを要する例も多く、リハビリスタッフと協力し保存治療を行っております。手術を要する例も、多くは負担の少ない関節鏡手術で対応可能です。また近年は高齢者を中心に人工関節置換術を施行する例も増加しております。お子様から、スポーツ選手、お年寄りまで、全年代、全疾患に対しニーズに応じたベストな医療を提供いたします。
股関節、人工関節外来(月・木曜日)
関節の痛みに悩む患者様や、他院で人工関節置換術をすすめられたが他の医師の意見を求めたい患者様などを対象としております。
 下肢人工関節(股関節、膝関節)を中心に行っておりますが、人工関節にしなくても済むような関節に対しては、骨切り術なども行っております。
手外科外来
現在、都合により休診とさせて頂いております。受診希望の患者さんにはご不便をおかけしてしまい大変申し訳ありません。
小児整形(月二回 火曜日)
小児整形は、経験豊かな非常勤医師を招聘し、月二回診療を行っております。診療日はお電話でご確認ください。

対象疾患

  • 頸椎症性脊髄症
  • 頸椎後縦靭帯骨化症
  • 頸椎椎間板ヘルニア
  • 胸椎黄色靭帯骨化症
  • 腰部脊柱管狭窄症
  • 腰椎すべり症
  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 関節リウマチによる脊柱変形
  • 化膿性脊椎炎
  • 膝前十字靭帯損傷
  • 膝半月板損傷
  • 膝蓋骨脱臼
  • 肩関節脱臼
  • 肩腱板損傷
  • 野球肘
  • 肘離断性骨軟骨炎
  • 変形性股関節症、変形性膝関節症
  • 変形性肩関節症
  • 変形性足関節症
  • 関節リウマチによる関節変形
  • 弾発指(ばね指)
  • 骨折
  • 脱臼
  • 筋・腱損傷
 

対象となる症状

  • 手のしびれ
  • 手の痛み
  • 足のしびれ
  • 足の痛み
  • 肩の痛み
  • 肘の痛み
  • 手首の痛み
  • 指のしびれ
  • 指の痛み
  • 股関節の痛み
  • 臀部の痛み
  • 膝の痛み
  • 足首の痛み
  • 趾の変形
  • 歩くときにふらつく
  • 長い距離を歩けない
  • 手足が動かしにくい
  • 上肢しびれ・疼痛
  • 下肢しびれ・疼痛
  • 肩関節痛
  • 肘関節痛
  • 手関節痛
  • 股関節痛
  • 臀部痛
  • 膝関節痛
  • 足関節痛
  • 足趾変形
  • 歩行障害
  • 間欠性跛行
  • 四肢運動障害
  • 手指巧緻性障害
 

診療実績

2019年 入院
疾患名 症例数
入院患者数 876人
手術総件数 853件
主な疾患別手術件数
脊椎脊髄疾患
頸椎椎弓形成、固定術 46件
腰椎椎弓切除、固定術 88件
その他 21件
人工関節
人工股関節置換術 97件
人工膝関節置換術 87件
人工肩関節置換術 23件
関節鏡手術
膝前十字靭帯再建術 53件
膝半月切除、縫合術 69件
股関節鏡手術 2件
肩腱板修復術 90件
肩脱臼安定化術 29件
肘関節鏡手術 2件
膝関節高位脛骨骨切り術 8件
2019年 外来
疾患名 症例数
外来総患者数(延べ) 26,404人

診療スタッフ

氏名 資格 職位 専門分野 認定資格
税田 和夫
(さいた かずお)
整形外科スタッフ
教授 診療部長
教育副主任
脊椎外科
骨粗鬆症
日本整形外科学会専門医・指導医
日本整形外科学会脊椎脊髄病医
日本整形外科学会運動器リハビリテーション医
日本脊椎脊髄外科学会指導医
乾 洋
(いぬい ひろし)
整形外科スタッフ
教授 副診療部長
教育主任
膝関節外科
人工関節
日本整形外科学会専門医・指導医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
日本人工関節学会認定医・評議員
日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科(JOSKAS)評議員
荻原 哲
(おぎはら さとし)
整形外科スタッフ
准教授 研究主任
外来医長
脊椎外科
感染制御
日本整形外科学会専門医・指導医
日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科指導医
日本脊椎・脊髄神経手術手技学会 理事
日本骨・関節感染症学会 評議員
The International Society for the Study of the Lumber Spine Active Member
中村 春彦
(なかむら はるひこ)
整形外科スタッフ
講師 研究副主任 膝関節外科
スポーツ医学
日本整形外科学会専門医・指導医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
日本人工関節学会認定医
島田 憲明
(しまだ のりあき)
整形外科スタッフ
助教 肩関節外科
肘関節外科
スポーツ医学
日本整形外科学会専門医・指導医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
日本整形外科学会認定リウマチ医
義肢装具等適合判定医師
身体障害者福祉法第15条指定医
松本 理沙
(まつもと りさ)
整形外科スタッフ
助教 足の外科 日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定スポーツ医
武井 良太
(たけい りょうた)
整形外科スタッフ
助教 研修医長 肩関節外科
膝関節外科
スポーツ医学
日本整形外科学会専門医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
日本整形外科学会認定スポーツ医
日本整形外科学会運動器リハビリテーション医
山下 哲 
(やました てつ)
整形外科スタッフ
助教 股関節外科
膝関節外科
人工関節
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定リウマチ医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
佐藤 慧 
(さとう けい)
整形外科スタッフ
助教 病棟医長 膝関節外科 日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会運動器リハビリテーション医
赤川 玲
(あかがわ れい)
整形外科スタッフ
助教 一般整形
飯田 隼平
(いいだ しゅんぺい)
整形外科スタッフ
助教 一般整形
大谷 武史
(おおたに たけし)
整形外科スタッフ
助教 一般整形
木村 知博 
(きむら ともひろ)
整形外科スタッフ
助教 一般整形
辻本 大輔 
(つじもと だいすけ)
整形外科スタッフ
助教 一般整形
小倉 朋之
(おぐら ともゆき)
整形外科スタッフ
助教 一般整形
中村 勇介
(なかむら ゆうすけ)
整形外科スタッフ
助教 一般整形
伊藤 順一
(いとう じゅんいち)
整形外科スタッフ
非常勤講師 小児整形外科 日本整形外科学会専門医・指導医

外来担当医表

整形外科
  月曜日
Monday
火曜日
Tuesday
水曜日
Wednesday
木曜日
Thursday
金曜日
Friday
土曜日
Saturday
一般外来
村松 潤
(Muramatsu
Jun)
赤川 玲
(Akagawa
Rei)
佐藤 はな
(Sato
Hana)
木村 知博
(Kimura
Tomahiro)
税田 和夫
(Saita Kazuo)

中村 春彦
(Nakamura Haruhiko)
税田 和夫
(Saita Kazuo)
(予約制)
大谷 武史
(Otani
Takeshi)
山下 哲
(Yamashita Tetsu)
内間 優歌
(Uchima
Yuka)
(交替制)
乾 洋
(Inui Hiroshi)
岡部 文子
(Okabe
Fumiko)
島田 憲明
(Shimada Noriaki)
丸 峻典
(Maru Takanori)
(2.4週)
池宗 慧
(Ikemune
Satoshi)
内田 正樹
(Uchida
Masaki)
佐藤 慧
(Sato Kei)
林 承煥
(Hayashi
Shoukan)
田部 雅之
(Tanabe Masayuki)
武井 良太
(Takei Ryota)
増田 隆三
(Masuda Ryuzo)
(月2回)

深堀 賢斗
(Fukabori
Kento)
飯田 隼平
(Iida Syunpei)
小林 史明
(Kobayashi Fumiaki)
松本 理沙(Matsumoto
Risa)




西村 圭司
(Nishimura Keiji)


専門外来
肩・肘
島田 憲明
(Shimada Noriaki)
人工関節
田沼 優一
(Tanuma Yuichi)
(4週)
小児整形
(月2回)
伊藤 順一
(Ito Jyunichi)
手外科
(2.4週)
林 進
(Hayashi Susumu)
人工関節
金澤 貴仁
(Kanazawa
Takahito)
(4週)


午後 専門外来・予約制
専門外来
人工関節
乾 洋
(Inui Hiroshi)


肩関節
島田 憲明
(Shimada Noriaki)

脊椎
税田 和夫
(Saita Kazuo)

人工関節
山下 哲
(Yamashita Tetsu)
スポーツ膝
中村 春彦
(Nakamura
Haruhiko)
佐藤 慧
(Sato Kei)

脊椎
小林 陽介
(Kobayashi
Yosuke)
(3週)
スポーツ膝
中村 春彦
(Nakamura
Haruhiko)

石上 浩庸
(Ishigami Hironobu)
(1週)
スポーツ膝・肩
武井 良太
(Takei Ryota)




スポーツ膝
中村 春彦
(Nakamura Haruhiko)





専門外来は予約が必要です。先ず月~土曜午前の一般外来を受診していただき、
必要に応じて外来担当医師が予約いたします。

医療機関の方へ

一般外来は、月曜日から金曜日の午前中に行っております。午後の専門診は完全予約制であり、必要に応じて担当医から診療依頼を出しますので、まずは午前中の一般外来にご紹介をお願いいたします。

ご紹介の際には、できる限り画像データや検査結果などを添付していただけますよう、宜しくお願いいたします。

脊椎専門外来(火曜日、金曜日)の初診は特に混雑しているため、脊椎外科専門医は紹介状を持参されている患者様を主に診療せざるを得ない状況が生じております。紹介状を持参されない脊椎疾患の患者様は、原則的に一般整形外科外来にて対応させていただきます。また、脊椎外科専門外来では手術に必要な患者様を主に診療させていただき、保存療法(投薬、注射等による治療)の患者様は近隣の医療機関での治療をお願いしております。

土曜日は交替制の外来となりますので、急を要する場合を除いては原則的に紹介はお受けしておりません。

できる限りご紹介を受け入れるよう努力はしておりますが、骨軟部腫瘍や多発外傷・重症外傷など、症例によってはお受けできないものもあります。その際は埼玉医科大学国際医療センター骨軟部腫瘍科や、当院内の高度救命救急センター外傷班へお願いすることがあります。

セカンドオピニオンの受付
ご相談される内容や経緯、相談したい担当医をあらかじめご連絡ください。予約制(30分単位)となりますので、日時に関してはその際に指定させていただきます。
外来診療全般に対するお問い合わせ先
整形外科外来 Tel:049-228-3626
(お問い合わせのお電話は、緊急の要件を除き14時以降にお願いいたします)

当科では随時医局員を募集しております。

後期研修医(専修医)はもちろん、専門医の方でも興味を持っていただいた先生はぜひ一度見学にお越しください。心より歓迎いたします。

各専門診は質の高い医療を実践しておりますので、きっと先生方のお役に立てることと思います。短期の在籍でもけっこうですので、どうぞ宜しくお願いいたします。

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http://isp-sik.sakura.ne.jp/smc/chiken/hec/opt-out/